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#1-15
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支払いを済ませて車に乗り込む。まだ気持ち悪いが子供のためだと思ったら仕方ないことだ。
"陸…" 光希が呼ぶ。
"ん…?"ゆるく首を傾げるとギュッと抱きしめてくれた。
" どうしたんだよ"クスクス笑うと光希が真剣な顔で
"俺のために産むって決めてくれてありがとう"と言ってくれた。
"ばーか。俺も欲しかったから"とギュッと抱きしめ返して優しく頭をなでてやる。
"これからしんどいこともたくさんあると思うけど頑張ろうな"チュッとついばむような口づけをされる。
"うん…ほら帰ろ?"優しく頭をなでると光希がうなずき車が発進した。
行きに見た景色がまた新鮮に見える。自分のお腹にそっと手を当てる。まだ全然ふくらんでいないけどいるんだと思えば嬉しくなる。これから頑張らなきゃって思える。僕は幸せだな。
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