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#1-25
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光希が帰ってくるまで僕は泣いていた。母さんにした事がいくらなんでもひどかったと思って後悔した。後悔してもしても涙があふれてくる。謝るために電話しようと思ったが電話したところで僕はきっと何も出来なかったと思う。
"ただいま…って陸?どうした?"ネクタイを緩めながら光希がリビングに入ってきた。光希の優しい声を聞いたら余計に涙があふれた。
"陸…?"キョトンとしながらも優しく頭をなでくれる。
"光…希…"ギュッと抱きしめると抱きしめ返してくれる。
" 陸…どうしたんだ?"少し落ち着いたころまた優しく頭をなでながら聞いてくれる。
"あの…さ…"
"うん…"
" 今日光希の所とうちの所に子どものこと報告したんだよ"
"…うちの親になんか言われた?"
"…ちがう、お義母さんは喜んでくれた"
"なら陸の所の話か?"小さくうなずくと強く抱きしめてくれた。
"俺はなんと言われようが陸とずっと一緒に居るよ"
" …うん、僕も一緒に居る…でも今はそう言う事じゃないんだ…"
"ならどんな事なんだ?"
"…僕母さんにひどいこと言った…?
"ひどいこと?"
"うん、母さんにお祝いいらないって言ったあげくに無理矢理電話きった"
"そっか…"
"…僕心配してもらってるのに本当ひどいよね"
"…陸はどうしたい?"
"どうしたいって?"
"認めてもらいたいとかさ…色々あるじゃん"
"そりゃ認めてもらいたい"
"ならさ…一緒にお母さん達に会いに行こうよ"
"え…?"光希と今住んでいる所は実家から県をまたいだところにある。行くのは大変だ。
"今度の土曜日の朝早くから行こうよ"
"でも…"
"認めてもらいたいんだろ?俺も頑張るからさ"な?というかのようにニッと笑う光希。
"本当に…いいの?"
"いいよ、愛する妻の頼みだもん、断れないよ"ギュッと抱きしめてくれる。
"…ありがとう"こうして僕たちは一年ぶりに僕の実家に帰ることになった。
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