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オレのせいだ。
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影山said
モヤモヤする。
きっと、優とあんな別れ方をしたからだ。
明日、謝ろう。
なんて思っていた。
時刻はもう明日になりかけ。
布団の上で、トスの練習をしていた。
そしたら、携帯が鳴った。
着信は、大地さんだった。
「ハイ。」
『影山か!?落ち着いて聞けよ!?』
「…え、あ。ハイ。」
大地さんの声は、めっちゃ焦っていた。
正直、説得力ない。
『笠井が事故にあった。』
「は?」
オレの思考回路は、止まった。
『車にはねられて、今病院にいるみたいだ。
詳しいコトは明日わかるみたいだ。
とりあえず、今は連絡回してしているから、
じゃあ、また学校でな。』
大地さんはそう言って、
電話を切った。
優が、事故?
何で??
アイツ、泣いてた。
一目散に走っていって、
もしかして、
オレのせい??
とにかく、ジッとしていられなかった。
オレは、とりあえず、優の家に向かった。
その途中、パトカーが道を塞いでいた。
事故のようだ。
現場検証を行っていた。
「あの!!」
オレは警察の人に、
事故にあった人の居場所を聞いた。
近くの、病院に運ばれたらしく、
オレは全速力で行った。
オレが優のところに行くのには、
訳がある。
アイツには、
両親がいない。
アイツは、一人で暮らしてる。
そう、中学の頃からだ。
事故で亡くしたらしい。
それから、両親の遺産で暮らしてる。
幸い、お金持ちだったから、不自由ない生活らしいが、
実際はどうなんだか…
病院へ入ると、
車で轢いた人が付き添いとして、
長いすで座っていた。
手でカミサマに願っていた。
「オイ!お前!!!」
「ヒイ!!」
オレは男の胸倉を掴んだ。
我ながら、短気なのはわかってる。
「オレは何もわるくない!!
アイツが、飛び出してきたんだ!!!」
「…優が…飛び出した??」
「そうだ!周りなんて見えていなくて、
つっこんできやがった!!」
オレはその言葉を聞いて、
やっぱり、自分のせいだと、確信した。
男の胸倉を話して、
オレも一緒に、座って、優の報告が来るのを待った。
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