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結果
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朝練が終わって、僕は先生に中抜けの書類を出しに行った。
「ホントに心配したんだからなー?」
「はい。じゃあ、行ってきます。
お昼には帰ってきます!診察結果聞くだけですし!」
「…お前親いねえだろ?先生が送ってやる。
帰りはタクシーで帰って来い。」
「あっ…ありがとうございますっ」
と、いうことで、
僕は病院へ行きます。
担任は優しかった。
お菓子くれた。
「じゃあな、笠井、オレは授業あるから。」
「ありがとうございました。」
先生に礼をして、
僕は病院へ入った。
数分してから、看護師さんが僕を呼んだ。
「やあ。笠井君」
「先日はどうも、すみませんでした。」
「いやいや、車にひかれたのに、その程度で済んでよかったね…」
「はい。ホントですよ。」
「そうだ。結果なんだがね…特には大丈夫なんだが…
ヒトツ気になることがあってね…」
「?なんでしょう?」
「君、一回、足を悪くしていないかい?」
「…え…あー…あります。去年です。バレーしてまして、」
「やっぱりそうかー…」
あ。
ヤバイ。もしかして…
これ以上聞きたくない。
なんか、先生が爆弾発言をしそうだからだ。
自分でも目が覚めた時からわかっていたことを、
医師に告げられるのは、本当に絶望的なこと。
「…足はリハビリしたら、治るには治るよ。だけど、もう、バレーはしない方がいいかな。」
お願い。
誰かウソだと言って。
「……これで、二回目なんだろう?三回目はないよ?
今回は運がよかったんだ。次怪我したら、
立てなくなるよ?」
病院を出ても医師の言葉が僕の頭の中でリピートされてる。
「…はは…ホント。僕って何やってんだろう??」
泣きたい。
ツライ。
せっかく、頑張ろうって思った矢先にコレだよ。
カミサマに嫌われてる絶対に。
僕はタクシーを捕まえて、
学校に戻った。
僕はひっそりと、タクシーのなかで泣いていた。
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