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スキだったから。
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「ふざけんなよ!!!!」
飛雄が怒ったの久々だなあ。
「…なんだよ…駒って…そんなことずっと思っていたのかよ!!
んなわけねえだろ!!
お前はオレの理解者だ!!
そんなお前を駒だと思うかよ!!!」
「…飛雄……。」
これはカケだ。
きっと、僕の正直な気持ちを言えば、僕らの
関係は崩れるかもしれないけど、
僕は君が大切だから、
キミのバレーの邪魔をしたくないから……
「…僕さ。飛雄が好きだったんだ。」
「…え?
「もちろん、両方の意味でさ。
最初ヒトツはキミのバレー姿憧れて、スキになった。
だから、キミとバレーしたくて必死で練習した。
飛雄と仲良くなるに連れて、
抱いてはいけない感情を知った。」
飛雄は真っ直ぐ僕の目を見て話を聞いてくれてる。
「…スキになってた。
飛雄のことがスキでたまらなかった。
だから、中学校時代のキミとの関係がとても嬉しかったんだ。
僕しかボール打てなくて、
飛雄には、僕がいないと、ダメなんだなって、
三年の夏の大会でも思い知らされた。
ケガなんてしなかったら、飛雄はあんな思いしなくて済んだのにって思った。」
「…だから、オレと同じ高校に入ったのか?」
「そうだよ。
去年みたいな思いはしたくないから。
そして、キミの隣はずっと僕だって思った。」
「…優……」
「でも、今年はその欲が嫉妬となって、現われた。
日向の存在が僕の心をかき乱す。
日向が悪いんじゃないよ。
僕がこんな感情持ったのがいけないんだ。
何度も捨てようとした。
絶えられなくて、飛雄を傷つけたし…
だから、この足はキミを傷つけた代償だって思ってる。」
「優!!!」
「…全て、僕のせいさ。
だから、そんな顔しないでよ。」
キミは僕を軽蔑しているのかな?
してるよね?
気持ち悪いよね?
ホント。
自分がイヤになるな…
「…優、オレは、お前のことを駒と思ったことなんて
一度もない。それに、オレが白鳥落ちたのにお前は推薦蹴ってまで、ついてきたやつを捨てるわけねえだろ!!
オレはお前がいなかったら、中学のあの試合で辞めている!」
「……飛雄…」
「…オレは恋をしたことねえから……あんまり、気持ちとかはわかんねえけど!
でも!オレだって、嫉妬した!
菅さんや、及川さん!金田一だって!!!
優はオレの相棒なのにって!
奪うとか、そんなこと言われて、黙ってられるかよ!!
……及川さんは、優には優しくて、
サーブ教えてくれてた…オレに教えてくれなかったし…」
「それは…飛雄が天才だからだよ。同じセッターとして、飛雄が怖かったんだと思うな。」
実際、あの人は追い込まれていたし……
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