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宣戦布告
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影山said
また、優に及川さんが電話をかけていた。
なんか、ムカツク。
敵の癖に…
昔からそうだ。
優には甘い。
サーブだってオレには教えないけど、
優には教えていた。
ムカツク。
優は人がいい。
だから、皆から好かれている。
けれど、オレはどうだ?
今、だいぶ丸くなったって言われてるが、
それは少なくとも優がいてくれるからだ。
及川さんに優はなついてる。取られそうで、イヤだった。
「…及川さん」
『…やあ。飛雄ちゃん。元気?相変わらず王様やってる?
でも、優がいるから、そうでもないかもね?』
「…そうですよ。優がいるから、今のオレがあります。」
インハイで思い知った。
オレにはアイツが必用だってこと。
「…だから、及川さんには、優はあげませんから!!」
そういうと、電話からすごい笑い声が聞こえた。
『あっはは!!その言葉、国見君た、金田一に聞かせてやりたいなwww
ほんと、変わったね、君。
けどさ、優のケガの原因って、飛雄だよ?
飛雄は鈍感だから、優の気持ちなんて、知らなかったでしょ?』
「…そうですよ。
オレは鈍感だから、アイツが傍にいるのが当たり前になっていたから、
アイツの気持ちに気づけなくて、こうなった。
だから、オレ、優と約束したんです。」
『何を??』
「全国へ行くことですよ。」
『宣戦布告だねえー。飛雄ちゃん?』
「及川さん、待っててください。」
『待つ?』
「…白鳥倒した及川さんを倒すのはこのオレですから…」
「…ほんと、変わりすぎだよお?
飛雄ちゃーん?」
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