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電話の相手。
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「えーと、粉のヤツに、テーピング、サロンパス、マネージャーって大変だな…」
両手には大量の買い物袋。
そんな状況のなか、電話がかかってきた。
「!?誰だろ…キャプテンかな?」
頼み忘れとか?
そんなら、マズイよね。
イソイソとポケットに入っている携帯出して
ボタンを押す。
「ハイ。」
「やっほー。優、元気?」
声の主は及川先輩だった。
「あっ…お疲れ様です!」
「うん。ありがとー。優達もおつかれ!
勝ったんだね、宿敵の伊達に。春で負けてたのに…」
「エースは強いですよ。先輩だって敵わないんじゃないでかね?」
「それ、本気でいってる?」
「旭さんは、ヘタレですけど、強いです。」
「侮辱しながら褒めないの」
「…あい。」
「明日、試合楽しみだ。」
「僕は楽しくないですよ。試合に出たいです。」
「ムリでしょ?そんな足でさ。」
「…飛ばなきゃいいんですよ。飛ばなきゃ。
たとえば、ピンチサーバーとか」
「…そーいや、優は飛ばなくてもサーブはうまかったよね。」
「光栄ですよ先輩。」
「ま。監督が許さないとおもうよ?」
「だと思います。けど…」
「?けど?」
「……先輩と…試合したかった。」
「………優…」
僕は今どんな表情で喋っているんだろうか。
多分見せられない顔なんだろうな。
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