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同室の男
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陽向はくらくらする頭を抱えて、とりあえず荷物の整理をすることにした。
考えていたってしょうがない。
もう後戻りはできないんだ。
目の前にいるこの男。
7年ぶりの再会だった。
名前は神宮寺 煌(じんぐうじ こう)。
歳は陽向より2つ上。
最後に会ったのは煌が中学生だった。
あの時から大人びた顔立ちだったが、それがさらに磨きがかかった男前になっていた。
背だってずいぶん伸びて、少し丸っこかった顔の輪郭がシャープになり、切れ長の目は色気が増していた。
元々薄茶色の柔らかい髪は金髪に染められている。
一瞬チャラそうにみえるが、整った顔立ちや仕草の一つ一つに品がある。
たぶん女子のほとんどはこういうタイプが受けるのだろう。
まさに無敵。完璧。
でもこれは外見だけ。
中身は最悪。
陽向は知っている。煌の本性を。
なんでよりによってこいつと同室なんだよ・・・。
「はあ・・・・・。」
陽向は長い溜息をついた。
その時、陽向の携帯が鳴った。
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