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「お母さん、なんでずっと寝てるの?」
綺麗な女性が眠る棺を覗く小さな男の子は寂しそうに呟いた。
周りの大人たちはみんな泣いていた。
幼い子どもにはまだ人の死が理解出来なかった。
きっと明日の朝になったら、いつもの笑顔でおはようって言ってくれて、美味しい朝ごはんを一緒に食べれる。
そう思っていたのに、朝が来ても大好きな人はいなかった。
なんでいないの?
僕が悪い子だから?
いい子になるから、お願い!
何度も何度もお願いした。
何回目の朝だろうか?
男の子は気づいた。
もう大好きなお母さんには会えないと。
もういい子になんてならない!
いい子になってもお母さんはもういないんだもん…。
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