アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
イケメン
-
「はい、これ」
「あ……さんきゅ…」
なに、これ…。すごい、そんな爽やかな笑顔、なんか、ドキドキする。
って、なに考えてんの!あ、会ったばっかの人にこんな、ドキドキするとか、バカかよ…っ!
「俺保坂拓斗。よろしくね」
にっこり笑って言うから、俺はなんか顔が熱くなってる気がして恥ずかしくなってきた。
「俺、は、城田薫…」
ねえ、なにこれ。俺ってこんな人タイプだったっけ?俺ってもっとこう、可愛い子がタイプじゃなかったっけ…。
あ、でも、こんなイケメン俺の下で鳴かせたら、めちゃくちゃ興奮すんのかも…。
って、そんなことばっかり…。
「あ、俺受付行かないといけないんだった…」
「ん?そーなの?それじゃ、またね、城田」
爽やかに微笑んで手を振るから、なんとなくまたドキっとした。
あーあ、保坂も俺に、ドキドキしてくれたらいいのに。あんなかっこいいんだから、甘えた顔とか感じてる顔とか、ヤバいんだろうな…。
なにこれ、俺まじ盛りすぎ?ていうか俺、まじで保坂に…一目惚れ……?
事前に寮と学校に頼んでおいた寮の鍵を受付で受け取って、さっさと寮へ向かうと、雨がぽつぽつ降ってきた。
最悪。寮までもうちょっとあるし、濡れるじゃん…。
やっと寮に着いた時には体は濡れててちょっと冷えてる。さすがにまだ、寒い。
一応ノックした方がいいのかなって思って、ノックしてからドア開けた。
「え……っ!!」
「あれ…?城田?」
ノックに気付いて玄関まで来たらしい、俺の目の前にいるそいつは、紛れもなくさっき自己紹介し合った人、保坂拓斗。
「なんだ、同室の人って城田だったんだ。早く入りなよ」
え、俺、保坂と同じ部屋…?え、まじで…?
言われるままに中に入ってドアしめて、癖で鍵もしめて靴脱いだら、保坂に腕を引っ張られた。
「…っ!ほ、さか……」
「お前、冷えすぎ…」
腕引っ張られてその勢いで、思い切り保坂の腕の中飛び込んだ。
俺今、抱きしめられてる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 80