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拓斗のことだけ
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「ぁ……ん…ぅ」
保坂の手の感触以外何も考えられないくらい長い時間、耳と首を攻められ続けた。
首筋を撫でられて、時々くすぐるように小刻みに動かされて、耳の中に舌を入れられて、舐められて、咥えられて…。
「は…ん……も、や、だ……」
保坂の指が俺の首筋を往復するたびに、体中が震えてどうすることもできない。
「やぁ……っ、ほさかぁ…っ」
「…なんで保坂って呼ぶの。前みたいに、拓斗って呼べよ」
「んぁ……っ!!」
耳元で低く囁かれると同時に、首筋を這っていた指が滑り降り、鎖骨の辺りを撫でられて、ゾクゾクと快感が背中を駆け上がった。
開きっぱなしの口からは、だらしなく涎がこぼれ、首筋を反らしてされるがままになっている。
「…た、く……たく、と…拓斗……っ」
「ん…薫、なぁ、俺のこと以外、考えらんねぇだろ……」
「はぅ…っ、や、違、う……っ」
ほんのわずかに残っている理性が否定の言葉を紡ぐ。
押さえ込まれた腕はもう動かすことができないし、力の抜けた体では、抵抗することなんてできない。
だけど言葉だけは、まだ出せる。
精いっぱい絞り出した声は、ものすごく小さくて、俺こんな声出してんのかって自分でも驚くくらい甘ったるい掠れた声だった。
耳元で、保坂は面白そうに笑っている。
「じゃあ、俺のことしか考えらんなくなるまで、続ける……?」
体が震えている。こんなの俺じゃない。俺はタチなのに。
高校の時、気に入った子を何度も襲ってたはずなのに、なんで今俺は、逆に襲われてんだよ…。
「拓斗っ、や、やめ……ひぁ…っ!」
突然首筋に吸い付かれ、思わず高い悲鳴が飛び出した。
あぁ、ヤバい、ヤバいよ…。
俺とっくに、ほさ…拓斗のことしか、考えらんなくなってる……。
なのに、そんなの言えない、から…これ、いつまで続くの……?
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