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安心
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重なり合うモノ同士は、手を動かすと擦れ合って、絶妙な快感を生み出す。
とぷりと溢れる蜜が恥ずかしくて、隠すように覆うと、その手の上に拓斗のてのひらが覆うように重ねられ、ゆっくりと動かされる。
「アッ!あ、あ…ま、待って……そ、こ……っ」
先端をくるくると擦るように刺激されて、敏感なそこに強い快感を与えられる。
自分でする時は先端は敏感すぎて刺激が強すぎるから、そこだけ集中して弄ることなんてなかった。
だからこんな刺激は初めてで、さらに拓斗と一緒にシているという事実に興奮が抑えられない。
「…っ、か、おる……きもち、い…?」
「っ、ぁ……む、り…よ、すぎ……っ」
それなのに、拓斗もめちゃくちゃ気持ちよさそうに掠れた声を出すものだから、意識が飛びそうになった。
頬を伝う汗や、熱っぽく見つめてくる目、唇を舐めて愉しそうに口角を上げる姿も、全て艶っぽくて、扇情的だ。
こんな拓斗、今までに一度も見たことない…。
そりゃ、そうだよね…。俺は拓斗から逃げてたんだから…。
「拓斗…、好き……」
瞬きをすると、目に溜まっていた涙がこぼれ落ちる。
悲しいからじゃない。嬉しさと、快感で、涙が溢れだす。
「っ、泣くな、よ……」
たまらず顔を拓斗の方へ寄せると、キスをされる。
お互いの唇の感触を確かめ合いながら、動かす手を早めると、言いようのない快感に襲われて、自然と握る手に力がこもった。
「あっ、だ、だめ、もう俺……」
「イきそう?俺も、かなりヤバい…」
熱のこもる声がお互いを刺激する。
もう一度唇を重ねて、開いた唇から舌を差し込み、お互いを激しく求めながら、ほぼ同時に達した。
行為が終わり、シャワーを浴びた後のふとんの中、俺は拓斗に抱き着いていた。
「…薫、ごめんな…?」
「ん…?」
何に謝っているのかわからず、首を傾げる。
「だって、まだそんなに体調良くなかっただろ?」
「…大丈夫。俺だって…したかった、し…」
ぎゅっと胸に抱き着いて言うと、優しく頭を撫でられて、なんだか恥ずかしくなった。
「まだ早いけど今日はもう寝ようか。薫に早くよくなってほしいし」
「ん…ありがと」
目を閉じると俺はすぐに意識が遠のいていくのを感じた。
まだ体調がよくないせいや、行為の後ということもあるだろうけど、多分、拓斗の胸の中にいるっていうのが、すごく安心できたからだと思う。
頭を撫でられる心地よい感触に身を任せながら、俺は眠りについた。
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