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君がためおしからざりし…3=SIDE S=
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車に乗せた西覇は、窓の外を眺めたまま視線すら合わせてはくれない。
そんな簡単に解れるような関係でもないことは分かっている。
昨日の今日でと、西覇は言ったが時間を置いてなかったことにされたくなかったのは俺の方だ。
身体から離れなれなくしたいなんて、情熱的な言葉を言われて期待しない方がおかしい。
「僕のこと、信用しないほうが良いですよ」
車を駐車場に停めると、西覇はさらっとした黒髪をかきあげながら呟く。
「最初に裏切ったのは、俺だぜ。オマエのことは全部受け入れる」
ドアを開いて西覇が降りるのを待ってマンションの入り口に入る。
「貴方をクスリ漬けにして、オヤジの闇のルートを使って人身売買するかもしれないですよ」
耳元で囁いて俺の腰をグッと抱きよせる。
エレベーターへと導きながら、耳の穴へぬるりと舌先が滑り込む。
「それとも、僕のゲイ仲間に一晩いくらかで乱行させましょうか」
指先で股間を辿りながら、クチャクチャと耳をしゃぶってくる。
「オマエの好きにして構わない」
俺の言葉に、西覇は指の動きを止めて、
「先輩。その答えは、不正解ですよ」
昔、俺に勉強を教えてくれた時のように、優しい口調でダメ出しをする。
エレベーターを降りると、するっと西覇は俺の財布を抜きとって、カードキーを挿し込み部屋の扉を開く。
「正解、わかりますか?」
見つめる目は、あの頃のように熱い。
夕食に誘ったのに、すっかり俺は欲情している。
玄関に入ると、俺のベルトを引き抜いて、後ろ手にぐるぐると巻きつける。
「先輩が、どうされたいのか、聞かせて」
俺がどうされたいのか。
どうしたいのか。
下着ごとスラックスを降ろされて、すっかり勃起している箇所に指を這わされる。
「俺をオマエのモノにして、オマエしか要らない」
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