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一瞬何が起こったのか理解できずに放心した飛香だが、唇を舐められハッと我に返った。
「んっ…ゃ、めろッ……!!」
暴れまくって顔を背けると、次は首筋に吐息がかかり、チクリとした痛みが走る。
(あ……この感じ、は)
傷口から広がり身体を犯していく感覚に、飛香は打ち震えた。
身体が熱く、力の抜けた手足がもどかしい。
触れられたところから熱を持って、敏感になっていく。
「はっ…、ぁ…」
小さく吐息を洩らすと、ユーリスは飛香の身体を反転させ壁に追い詰めた。
少しの身長差で見上げる形となった飛香は、赤く艶を帯びたユーリスの瞳に吸い込まれるように魅入った。
「……は、…これは予想以上」
赤い舌で上唇をぺろりと舐めるユーリスの姿は、飛香の瞳には妖艶に映った。
見つめられると何故か逆らえなくて、息を整えることしかできない。
「随分大人しくなったね…」
「……ぅる、せ…」
「今までの人間は、俺が望めば面白いくらいに簡単に堕ちたよ。壮絶な快楽に溺れた人間を何人も見てきた。飛香、君は…後どれくらい自分を保っていられるのかな…」
「ァ…、……あぁッ」
「ヴァンパイアの毒には、誰も逆らえない…」
がぶりと目の前で手首に噛み付かれた。
痛いはずなのに、それさえも快感に変わる。
噛んだばかりの腕に舌を這わせると、ユーリスは怪しく微笑み飛香を翻弄した。
再び重なる唇。
嫌で逆らいたいのに、力じゃ敵わなくて。
最初は啄ばむように優しく、だが次第に激しくなっていく行為に飛香は混乱した。
頑なに閉じていた唇も、隙間から歯列を焦らすように舐められるとあっさり侵入を許してしまう。
「ふッ…、ンぅ……ッ!!」
逃げ惑う舌を優しく吸われ、弄ぶかのように胸の飾りを潰される。
突起を親指で転がされると、ずくんと下半身が疼くのを感じた。
普段感じたことのない場所からの快感が生まれ、飛香は戸惑いを隠せなかった。
それでも拒絶の意思を示すため、敵わないと知りながらも震える手で胸を押し返す。
こんな事なら、噛まれる前に逃げ出しておけばよかったと後悔した。
少しでもいい奴かもと思ったさっきまでの自分を殴ってやりたい。
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