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闇に沈む直前の物語~R18腐二次創作ニック・シャドウ真夜中の図書館
闇に沈む直前の物語~R18腐二次創作真夜中の図書館
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そいつに会ったのは、寄宿舎の図書室の隅。
痩せた、はかない姿をした霊で、名はアレル。
僕に輪をかけた臆病ぶりで、見てしまった僕より数十倍派手に驚いて、書架の間に紛れてしまったが、僕が繰り返し、その一隅に行くことで、だんだんアレルは僕に慣れ、いつしか僕らは友達みたいになっていったんだ。
僕にとり、その場所は、寄宿舎内で唯一の安全地帯。
奴らは図書室には現れない。
現れても漫画本や、CDなんかを置いてある、左側の棚にしかいかない。
そのことに気づいてから、ここは僕の聖地になった。
神話伝説、綺譚の棚。
ライキャントロピーにサタニズム、ルサルカ、チュパカブラ、その他諸々…
異形のものたちは僕を追い込みはしない。
人は追い込む。
例えば同室のミカエラ。
いつも八年生たちに連れ出され、傷だらけになって戻ってくる。
舎監に言うよう勧めても、いいんだ、としか答えない。
非道なことなら正さなければ。
僕はその日、連れて行かれたミカエラを追って八年生たちの部屋へ行き…それを見た。
先輩たちに触れられ、先輩たちに触れ、性的に翻弄されるミカエラを。
僕は慌ててその部屋を出ようとしたが、時すでに遅かった。
「お前か、ミカの間抜けな同室ってのは」
僕はショックで声も出ない。
「こいつ僕が先輩がたにボコられてるとか思ってんですよ」
「そんなことしてないよー。こーやってかわいがってるだけ」
「おまえかわいいじゃん。おまえも仲間に入れてやるよ」
ニキビ面の長身の奴に唇を奪われ、制服を剥がれ、撫で回され、吸われ、吸わされた…
誰かに後ろをほぐされて、初めての痛みを知らされ、後は立て続け、挿入と抽挿が繰り返された。
一番悔しかったのは、ミカエラまでが僕を弄んだこと。
奴は言った。
「親切ごかしなことをするからこんな目に遭うんだよ」
そう、この日から、僕は先輩方の性奴隷とされたのだ。
授業の最中でも、僕は階段教室の端で犯され、音楽室ではグランドピアノの下で犯された。
ミカエラと僕の部屋はそのものが凌辱部屋みたいに扱われ、誰でも自由に入っていい、みたいな、そんな場所にされてしまった。
誰もこないときは、ミカエラが僕を弄ぶ。
他の男には受け身のミカエラが、僕には一転加虐者となる。
それも謎だった。
今もミカエラは僕にしゃぶらせ、快感に喘いでいる。
「つくづく馬鹿だぜおまえは。俺なんかにかかわなきゃ、こんな目には遭わなかったのに」
僕の髪を掴み、うっとうめいて発射し、
「まあせいぜいかわいがってやるよ」
部屋でも教室でも、心休まることのない僕は、逃げ場を探して探して…たどり着いたのがこの図書室だったのだ。
もはやアレルだけが、僕の唯一の友達なのかもしれなかった。
でも、アレルは言うのだ。
『君は…ここにいない方がいいと思うよ』
「君まで僕を見放すの」
『違う。ただここは…ここには…』
とアレルが僕に言いかけた時…
「こんなところにいたのかよ」
「たまってんだよー、やらしてくれよー」
九年生が二人、僕を捕まえたのだ。
「止めてください! ここ図書室ですよ」
「いつでもどこでものニコルだろう?」
「ここなら見てるのは本だけだしさ」
みるみる僕は剥かれてゆく。
止めてよ、ここにはアレルも、ああっ。
ひとりが僕の唇を貪る。
いまひとりはもどかしげに後ろをほぐし、自分の怒張を押し当ててきた。
ぐいと突かれだだけで、僕のそこはそいつの侵入を許してしまった…
「ズボズボじゃん」
「やられまくりだそうだから。ゆるゆるか?」
「全然。中が絡んで、ああっ、めちゃいい」
やめて、やめて、アレルの前でまで僕を穢さないで!
泣きながら犯されている僕を、不思議にアレルはクールに見下ろしている。
アレル、君にまで僕は見捨てられるの?
『見捨てないよ。君を守る』
守る?
『ただ君は…僕に守られると人でなくなる…』
え?
『それでもかまわないなら…』
その間も上級生たちは僕を貪り、放ちまくる。
それにまみれた僕は犬以下。
こんな僕に未来なんかない…
「アレル!!」
僕が名を呼んだ瞬間、アレルが闇色の閃光と化して僕を包み
僕は世界から消失した
あれから一世紀。
僕はもはやニコルではない。
あの日、僕を異世界に逃したアレルに学び、僕は秘密機関の一員となった。
恐怖の物語を閉じ込めた空間を守護する者となったのだ。
そう、僕はニック・シャドウ。
真夜中の図書館の館長…
完
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