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人ニ、戻ル1~R18腐、オリジナル
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脇阪 修一郎
もう二度と、人犬には手を出さないと決めて十年、まさか僕の人生に、再び人犬が関わってくるなんて。
新野からの電話を受けたとき、本当に手が震えた。
犬を見たときには身内が震えた。
さすが宗田が二年ハマった逸材だけある。
なのに老僕は言うのだ。
どうか鈴様を、人に戻してやって下さい。
ここまで完成形の犬を壊せと?
僕には出来ないと即断ったのだが、新野はお願いしますの一点張り。
七冊の通帳を添えてきた。
「老後の蓄えとしておりましたものです。お引き受けいただけるなら、すべて差し上げます」
人犬には、何かと金がかかる。
作るのも、戻すのも。
作るにかまけて破産した過去を持つ僕としては、七冊はあまりにも魅力的だった。
「やってみましょう。けど成功確率は、そんなに高くありませんよ?」
老僕は心から、感謝にたえないという顔をした。
僕はやると決めたが、問題は妻の里香だった。
破産後に出会った、ごく普通の、今はパート勤めの女。
スーパーでレジをやっている。
話した途端に逆上され、断りなさい!と怒鳴った彼女は、通帳の束を見た途端黙り、引き受けましょうと頷いた。
これだから女は…
まずは環境を整えなければならない。
今住んでいる公団住宅では、犬など絶対扱えない。
少し辺鄙なところへ住み替えなくては、と言うと里香は、
じゃあパートはどうなるのよ!
と怒ったが、すぐ通帳のことを思い出し、嬉々として翌日、早速スーパーを辞めてきた。
郊外に一軒家を見つけ、引っ越してから妻はまた怒った。
こんな広い家、誰が掃除するのよ!
こればかりは、七冊の通帳でも解決出来ない。
「どうして?」
メイド雇える財力だけど、犬がいる家に第三者を入れたらどうなる?
「もともと犬作っちゃうような人たちって、メイドとかも使ってるでしょう?」
使ってる。
でもそういうお宅が雇うレベルのメイドの給料は、通帳二冊が一年で消えるけど。
「なっ、なら私が自分で何とかする!」
その方が無難だね。
すったもんだの末、やっと犬を受け入れた。
新野が連れ出した時点で、かなり衰弱していたらしいが、栄養不良と感染症は手当てが終わっていた。
あまりの美しさにどうにも我慢出来ず、妻の留守に一度だけ使った。
凄かった。
脇阪 里香
犬。
人犬。
人なのに犬。
それはとても美しい少年だが、話さず、直立歩行もしない。
いつも裸体でいて、服を着せかけても裂いてしまう。
食事もテーブルでしてくれず、皿の食料を犬食いする。
あまりにも腹が立ったので、ドッグフードを皿に盛ったら…
食べた。
びっくりしてすぐ捨てたけど。
旦那に話したら、驚きもしなかった。
「あのレベルの子なら、大小便盛ったって、食えって言えば食うぜ」
「嘘っ!」
恐ろしさに身内が震える。
人が人をそのレベルにまで追い込めるのが信じられない。
だいたいうちの旦那が、そんな世界に身を置いてたなんて、今でも信じられない。
普通のオジサンなのに。
でも少年を飼ってた人も、普通のオジサンだったそうだし…
世の中、いったいどうなってるのよ!
旦那の様子が少し変。
問い詰めたら、なんと私の留守に、犬と!
頭に血がのぼった。
「どっ、どのくらいの完成度まで行ってるのか、気になるじゃないか」
「気になったら全部試すの?」
「そんなことは言ってないだろう!」
「でも試したんでしょう?」
「試した…」
「どうだったの」
「凄かった…」
イケシャアシャアと言いやがる。
「もう知らない! 犬の社会復帰も全部あんたがやんなさい!」
放り出して出て行こうとしたら、玄関ホールに犬がいた。
明かり取りの位置的に、そこが日だまりみたいになっていて、彼はそこが好きらしいのだ。
光の中で産毛を輝かせている犬があまりに美しくて、私の怒りはどこかへ行ってしまった。
悪いのは、この子を犬にしたやつらなのだから。
それにしても…
凄いってどう凄いんだろう。
再び脇阪 修一郎
妻が犬の凄さを知りたいと言うので、彼女の目の前で、鈴のサービスを受けることになった。
ありえねえ、が、犬とおおっぴらにヤれるチャンスを与えられて、断る好事家はまずいない。
僕たちは、犬を連れて寝室へ入った。
『寝室』に連れて来た途端、犬は雰囲気をがらりと変えた。
傍らで見守る妻の存在を完全に黙殺し、いきなり鈴は手(前足)で、僕をベッドに押し倒した。
満足に服も脱いでいない僕に、裸の少年がのしかかり、シャツのボタンを噛み取ってゆく。
現れた胸板を舐めながら、腹、下腹部へと狙いを下げてゆく。
綿パンの前立も器用に口で外し、トランクスの中から上手に僕を引き出して、口腔にするっと収める。
その瞬間から僕は、鈴の舌技に翻弄される、ただの顧客と化した。
柔らかな手で揉みしだかれているような感覚。
舌先は竿と先端と、蟻の戸渡り、睾丸と、滑るように次々刺激してゆく。
「あっ、ああだめ、ああっ、わっ」
妻に見られているというのに、僕は声を上げて快感に酔う。
そして犬はおかまいなく、あくまで僕を攻め続ける。
「あっ、ああっ」
僕はびくんと身を震わせた。
何が起きたかは一目瞭然。
僕はしばらくぼーっと余韻に浸っていたが、妻のことを思い出し、慌ててその場に起き直ろうとした。
が、彼女はそれより早くベッドに飛び乗ってきた。
「そんなふうになっちゃうんだー」
答えるに答えられず、僕はただ意味もなく、へらへらと笑ってしまう。
鈴は既にベッドを降りて、部屋の隅に控えている。
僕にのしかかる態勢で里香が言う。
「アタシのフェラでは『ああ』くらいしか言わないくせに」
「もしかして、嫉妬した?」
妻はしばらく黙っていたが、
「めちゃめちゃした」
妻は僕に覆い被さってきた。
彼女の正直さが可愛くて、俺はその場で妻を抱いた。
着衣を剥ぎ、抱きしめ、唇を重ねる。
指を女性器まで滑らせ、既にぬめりを発している淫靡な洞窟に、いま僕の指がするりと滑り込む。
「鈴が…見てる…」
「大丈夫。人間じゃないから出歯亀はしない」
そう言ってやりながらも、僕はことさらに、妻のその部分を鈴に向ける。
ぬるぬると、滑らかな液が溢れる穴。
多分お前は見たことないだろう?
僕たちが、肛腔を使ってしてることは、ほんとは、女のそれの代わりに、別の穴を代用してるにすぎないんだ。
「カム」
小さく言うと、鈴はそっと這い寄ってきて、里香のそれで濡れた指を舐め、少し戸惑いながら、里香の、濡れた部分を舐め始めた。
「あンっ」
里香がなまめかしく身をのけぞらせる。
僕は里香にキスを続ける。
官能にとらわれた里香はいま、俺と鈴の両方から攻められていることに気づいていない。
気づいたら、怒るだろうな。
ちょっと思ったけど、いま大切なのは鈴の反応。
そう、鈴のそれはいま、完全に屹立していた。
僕に対してではないし、勃起を強要されているわけでもない。
明らかに、女の愛液と、女体に反応して勃起しているのだ。
僕の視線に気づいた鈴は、自分の勃起にも気づき、明らかに狼狽して後ずさった。
僕は優しく彼を見て、
「ステイ」
そこにいろと、口の動きと手で示した。
自分の怒張したものを、里香の濡れた穴に宛てがう。
それはなめらかに妻に入り込み、彼女は特別甘い声で、
「ああン」
とのけぞった。
僕は正常位で彼女に臨み、柔らかな襞とぬめりの中に、自分のものを泳がせる。
そう。
女のなかは泳ぐ感覚。
男のなかは隘路を貫く感覚。
僕はどちらも捨て難い。
「捨ててよ。捨ててくれなきゃだめ」
僕の下で、里香がつぶやく。
「今はあたしがいるでしょ?」
「だな」
僕は里香に集中する。
「愛してる」
彼女は情熱的なキスで、僕の言葉に応える。
シンクロして上りつめてゆく僕らを、鈴がじっと見ている。
そうだ。
見るんだ鈴。
これが男と女だ。
おまえが知らずにきてしまったであろう男女のSEXだ。
教えてやるからな、と、心で強く決意したとき、快感の大波が来て、僕は『ああっ』と大きく吐息しながら里香と一緒に果てた。
2へ続く
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