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最悪だ。
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そもそもが間違いだったのだ。
東雲遥と出会ったのは中学二年生の時だった。
イギリスから帰国してきたという彼は誰が見ても綺麗で整った顔をしていた。
漆黒の艶のある髪に白い肌にブルーブラックの瞳。
ただ、問題点をあげるとするなら
笑わない。無表情。そして
「お前、邪魔」
口が悪い。
邪魔と言われても困る。
俺はただ単純に席についてるからだ。
何故か俺の隣の席になった東雲遥。
第一印象は最低だ。
するとチッと舌打ちが聞こえる。
「Wherever there is also Japan I narrower small(何処も彼処も日本は小さくて狭いな)」
クラスが固まる。だって英語でも鼻で笑うから馬鹿にされてることが分かる。
「Hey, peewee?(なぁ、おチビさん)」
俺にだけ見せるようにして小さく笑った。
あ、笑ったなんていうのは甘っちょろい。
だってその笑みは最上級のゲス顔だったからだ。
これからの事を思うと胃が痛くなってきた。
「じゃあ、えっと早速仲良しになってくれた日向に、東雲を任せるなよろしく〜」
と先生の声がした瞬間に半ベソになる。
周りからも安堵の声が漏れる。
「これからよろしくね」
最悪だ最悪だ最悪だ…‼︎
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