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その後
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着信音で目を覚ます。寝ぼけながら、電話に出るとすぐに覚醒することになる。
「こーのおおおおおおおおおお!!もうすぐ昼休みだよ!!!」
天使のモーニングコールは、けたたましい。いつも抱き付いてくるのと同じ勢いで怒鳴られる。
「そか、もうそんな時か…ん?はああああああああああああ!?」
「河野、五月蝿い」
「それは、俺のセリフだけど!?んーと、今日風邪引いたから休むは!電話ありがとう!」
そう言って、一方的に切る。何か最後までゴチャゴチャ聞こえたけど気の所為だろ。
「んんっ…おはよー…」
ハッとして振り返ると、朝から色気MAXの男と目が合う。
「え!?なんで!?え?だ、れ…」
軽くテンパる。ここが何処だかは分かるから余計に、だ。
「そういうこと言っちゃうの?俺、悲しいな…悲しいけど流石に大変だろうから怒んないであげるね?」
早口気味にそう言われ抱き着かれる。
驚いて、突き飛ばして立ち上がろうとしたけどそれは出来なかった。
「いってえええええええええええええ…」
その痛みで、思い出したくない黒歴史的昨日のことを思い出す。
かああっと顔を赤くなるのを感じつつも痛みを堪えて腰を抑えているとシャッター音が聞こえる。
「は?何撮ってんだ、てめえ」
「言葉使い悪いなー、でも優しいから許してあげる」
何で、俺の周りってこういう人なの。
「俺は、許せないです…」
「嘘、楽しいこと好きでしょ?」
「楽しい…こと。楽しかったのは、先輩だけです」
「気持ち良いことは?」
その言葉は、無視する。
後ろから先輩が抱きしめてくる。
耳元で、
「嘘吐きくんもう少し寝よ、どうせ休むんだから」
と言われる。
この人には流されてばっかだ。
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