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side,ケイ
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次に起きて、スマホを見てみるとたくさん通知が来ている事ともう18時近くなっている事が分かった。
1日無駄にしてしまった。
でも、だからと言って他にやる事がある訳でもないし。何より自分の腕の中で眠る顔を見ているとこんな日が続けば良いとらしくもなく思った。
通知の一つに、ここに長いしてられる理由からのがあったので電話をかけてやることにした。
機嫌が良過ぎて俺じゃないみたいだ。
案の定言われた文句も聞き流して少し謝辞なんてのも述べられるくらいに。
起こさないようにと離れたベットにもう一度戻る。
「せんぱぃ…?」
不安そうに俺を見上げる少し大きい目。
「ん、おはよう」
そう言ってニッコリ笑ってやると笑い返してくれた。
何だ、寝起きだとこんなに素直なのか。
暫くニコニコと笑った後、徐々に目が細められ…ハッとしたようにこちらを睨み付けてくる。
さっき俺がしていた様に、時間と通知の確認をしながら、
「起きてるなら、起こして下さいよ」
さっきの癒してくれた本人がそれを台無しにして来たんでどうしてやろうかと考えていると
「急に居なくなるから驚いたじゃないっすか」
何て、可愛いこと言うもんで。
本当にどうしてやろう…
「帰りますね」
俺の思考を遮るように着崩れた制服を正しながらそう言われる。
あ、そうか。もう引き止められないな…少し悲しい。いや、少しどころじゃない。
「またな」
余裕ぶって発したのは、震えが暴露ない様に少ない言葉だった。
不安を閉じ込め、口角を上げる。
すると、昨日の事を思い出した様にカアッと顔が赤くなり
「またとかないですから」
ぶっきらぼうに言いながらも敬語は忘れないところが好きだ。
でも、次回はすぐに。そうじゃないと俺がもたないよ何て一度求めてしまった気持ちを隠すようにただ笑い続けた。
乱暴に閉められたドアを数分見つめてから、ぱんっと両頬を軽く叩いて気持ちを入れ替える。
この部屋に止まる気にはなれず、どれにしようかなと登録されている名前をスライドさせながら…
あ、連絡先聞いてないや何て気が付いても今更である。
side,end.
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