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続 最悪の出会い
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実を言うと、一馬は大の女好きであったが、流石に職場の女性に手を出すのはヤバイだろうと、自重している。
一馬は仕事が終わると真っ直ぐ帰路に着く傾向にあった。
月に2、3度は外に出て、一夜の遊び相手を探しにバーに出掛けたり、友人と飲みには行くが普段はそんな暇はない。
教師というのは存外忙しいもので、家に帰ってからも仕事(テストの採点やプリント作成など)が残っているのが現状なのだ。
学校から徒歩5分。
割と綺麗な外観の三階建てアパートが一馬の住居である。
残念ながらエレベーターは無いため、階段を使う。
301号室。最上階の角部屋という、中々の好物件であるここ、「くるみ荘」には5年前からお世話になっている。
焦げ茶色のドアを開ければ、殺風景な1LDKの部屋が広る。
キッチンにはある程度の道具は揃っているが、肝心のプライベートルームには必要最低限の家具しか置かれていない。
広々とした玄関から真っ直ぐ進めば、大きな窓とベランダに繋がっており、解放感はあった。
1人暮らしの男には勿体無い間取りだ。
そんな我が家へ、いつもなら周りなど気にせず一直線に入るのだが…今日は少し違った。
302号室、つまりはお隣さん。
そこはここ数ヶ月空き部屋だったーーが、どうやらそれも昨日までのようだ。玄関の方にダンボールの山が出来ていた。
(誰か引っ越して来たのか。美人な女だったら歓迎なんだけどな)
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