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続 最悪の出会い
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かかって来いとばかりに挑発すれば、呆れたように神谷はため息をつく。
「…何故お前のような男が先生になれたのか、疑問だな」
「そっちこそ、こんな嫌味男がよく保健医になんかになれたな」
負けじと言い返せば、何度目かわからない「バカか?」という言葉が返ってくる。
「俺はお前と違って使い分けているからな。表の顔と裏の顔を」
おいおい…。それってそんな堂々と言っていいのか?つまり裏表があるってことだろ。
そーいえば、こいつ他の先生の前ではいかにも好青年、ってイメージだったなと先程の神谷の態度を思い出す。
それは、一馬が生徒を運んでいた時のこと。すれ違う先生達は皆一様に、何があったのかと質問をしてきた。
当たり前といえば、当たり前なのだが、それよりも一馬は一刻も早く生徒を安静にさせたかった。
だってそうだろ?意識の無い生徒を運んでるんだぞ?
俺は思わず、そんな質問は後にしてくれ!と怒鳴りそうになった。
しかし、一馬が口を開く前に神谷が一歩前に出た。
「すみません。詳しいことは後で説明しますので、今は通して貰えますか?」
これ以上ないくらい、綺麗な笑顔で神谷が言うと、皆 面白いくらいに道を開けた。
こいつでもこんな顔出来るんだなーと一馬は思ったものだ。
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