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バイバイしなきゃ。#日向side
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「よし…そろそろ帰るか」
影山が立ち上がっておれの手を引っ張って来る。
もう、バイバイしなきゃいけねぇんだ。
「日向…?帰るぞ…」
わかってるけど…そこの電柱の先で分かれ道で。
「ん、何でもねぇ……けど……離れるの寂しいなっ…て…」
ぎゅーって、手強く握って
影山の熱確かめて。
本当は、まだちょっと夢見てる気分。
下向いてると、ぐいって影山に引き寄せられて…あ、うん…落ち着く。
ぎゅうって、手だけじゃなくて体の全部使って抱き締められる。
「日向…?」
「ん…?」
「…離したくねぇ」
「っ……おれも…離れたくねぇ…っ」
おれの肩をぎゅーってしてた影山の手の力がもっと強くなって。
けど不思議、心地いい。
「日向、うち来るか…?」
「…え?」
「いやっ、べ、別に…変な意味じゃなくて…明日から部活もお盆休みだし…お前嫌じゃなかったら…」
「行っていーの?おれ、迷惑じゃない…?」
「ん、大歓迎…」
「行く…影山んち、行く!」
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