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変態の相手
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~Side S~
桜が咲き、新しい事を始めたくなる季節。俺、蓮杖 椎那(れんじょう しいな)は高校生最後の年になると同時に、1人暮らしを始めた。
俺の家族は、たった1人の兄だけ。出来の良い兄と出来の悪い俺。性格の良い兄と性格の悪い俺。見た目も中身も全て反対な兄弟。本当に、血が繋がってるのかと思うけど、正真正銘の兄弟だ。で、そんなカッコいい兄...豹兄は、俺の初恋の相手で現好きな人。まぁ、もうとっくに振られてるけどさ。それに、豹兄には赤い目の綺麗な人...誉っていう好きな人がいる。性格の悪い俺は、ソイツに酷い事をして家を出て、自分から汚れ物になった。
日が経って、家に無理矢理帰らされた俺はそれ以上豹兄に嫌われたくなくて、1人暮らしがしたいとお願いをして、結局住居が決まったのは1週間前。しかも、高校生が1人暮らしするにはおかしい、高級なマンションの1室で、しかも最上階。家具は俺の好みに合わされているし、家電製品も最新の物。悪気はないんだろうけど、たった1人にこの広さの部屋は余計に孤独感を感じさせられた。
「はーるーかっ!!」
「はいはい。」
「いやんっ、相変わらず冷たい。」
「とか言って、喜んでるお前は変態だがな。」
「ぁッ//...もっと、罵ってッ////」
「...朝から盛んな。このマゾヒスト。」
「あぁっ////言葉だけでイっちゃいそう////」
と、俺を虐めてくれる唯一の親友こと不知火 遥(しらぬい はるか)。両親はお医者さんで、海外で働いているらしい。だから、遥の家はお金持ち。でも、遥は冷めてると言うか...単に面倒ぐさがりというか...サドというか...。まぁ、とにかく人に関心しないタイプ。だから、俺は遥と一緒に居られるんだ。
「遥~、遥ちゃ...いだっ!!」
「ちゃん付けすんな。」
「ちょっと、そこは頭じゃなくてここを殴ってよ~。」
「...俺の手が穢れるから嫌。」
「遠慮せずにさ~。もう、はるちゃんの言葉だけで勃っちゃった。」
「...きもっ。その辺でドS見つけて虐めてもらえばいいだろ。」
「だってさ、好みのタイプがいないんだもーん。」
「お前の好みは、豹さんみたいなのが良いんだろ?それは無理だな。」
「ちょっと、豹兄の名前はタブーって言ったじゃん。」
「お前の話なんか、ちゃんと聞いてないから知らん。」
「...ゃんッ//ゾクゾクする。」
気を使わずに、話してくれるからいつも遥の傍にいる。あ、別に遥の事が好きってわけじゃないんだ。ただ、俺は嫌われ者だから。ドMで変態な男だから。あと、何でか知らないけどその辺のおっさんと遊んでたこともバレてるし。だから、その話を聞きつけて俺を犯そうとする奴等は来るんだけど、豹兄と自分の事は大切にするって約束だから、そういう誘いは全て断り続けている。でも時々、無理矢理にでも俺を犯そうとする奴等が居た場合は、遥が潰してくれるから感謝してる。
俺は、喧嘩出来ないし、武術を習ってるわけでもない。いや、遥も武術は習ってないはずなのに、何故か喧嘩は強いんだよ。しかもさ、此処男子校だから沢山ゲイやバイが居るわけよ。だから、俺は遥の傍から離れられない身というか...。セックス以外の虐めなら大歓迎って感じだけど、遥が余計に面倒だから止めろってさ。それに、豹兄になんか俺の事を頼まれてるらしいし。...全く、俺の周りにはお節介な奴等ばっかりだ。
「はるちゃんが俺の彼氏になってくれたらいいのになぁ。」
「断固拒否する。」
「じゃあ、俺の好みの人見つけてよ。」
「...1年に居るだろ。ドSっぽいのが。」
「え!?マジ!?」
「...愛想笑いが上手だけど、腹の中はどす黒そうな奴だけどな。」
「年下に虐められるとか....最高ッ!!」
「...理解不可能。」
「よし、さっそく見に行こうじゃないか。」
「いってらー。」
「はるちゃんも行くんだよ!!」
年下で、どす黒いと遥が言うなら間違いない。あぁ、どんな人だろう。どういう攻め方してくれるんだ?全身痛みつけられる?性的暴行?...ぜひ、開発とかしてほしいんだけど!!
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