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ここか…
路地裏のビルの地下に看板を見つけた。
分かりづらい場所に作りやがって。
薄暗い階段を降りると錆びれたドアがあった。
明らか怪しい雰囲気しか漂ってねぇ…
冷たいドアノブを回して中に入ると正面に受付らしいものがあって。
男が一人椅子に座っていた。
「…いらっしゃいませ。お客さん見ない顔だな。ここ、初めて?」
「あぁ。…知り合いに教えてもらったんだけど」
外観の割に中は綺麗だった。
「知り合い?」
疑問そうに見てくる男。
俺は冷静に答えた。
ここで焦ったら追い出されるのは目に見えてる。
「…真緒って奴。ここで働いてんだろ?」
「アイツに?どこで…」
そこまで言ってソイツははっとしたように俺を見てくると、台に置いてあった電話でどこかに掛ける。
俺に聞こえない声で数分話すと受話器を置いて椅子から立ち上がった。
「…付いて来い」
「……………」
あからさまに俺を見てくる視線がさっきと違う。
口調も命令形だし。
とりあえず黙って男の後を付いていく。
「ここ。中入りな」
廊下を歩いた先に一室の鉄のドアがあった。
ここ来るまでに見てきたドアとは違う。
男に言われるまま、中に入る。
そこに広がっていた光景は、
あまりに衝撃的なものだった。
「ふっ…ああ…!」
「っ…!?」
入った途端、鼻をつく青臭い香りと汗の匂い。
目の前のベットには何人ものオヤジが真緒を犯していた。
…狂ってる。
その言葉がぴったりの光景だった。
「…よく来たな。アンタ、zenerの葵だろ?」
一人の男が歩み出る。
薄気味悪い笑みを浮かべながら。
「お前、真緒の兄貴?」
「そうだけど?」
「…実の弟によくあんな事させられるな」
真緒の方を見れば細い体がオヤジたちに弄ばれていた。
今すぐにでも殴って引き剝がしたい。
その感情に足が動く。
「おっと…アイツ助けたいならそれなりの条件飲んでもらわねぇとな」
「は?条件?」
横から出てきた男たちに腕を掴まれて、前を塞がれた。
その腕を振り払って睨みつける。
「アイツ、この店の看板なんだよね〜。何でもアリだからさ。強いて言えば不感症なのが欠点だけど、ちょっと薬入れればビッチになるしね」
「…………………」
「だから、どうしてもアイツ助けたいなら一千万…で、どう?歌舞伎町でNo.1ホストのアンタなら安いだろ」
あぁ…マジでムカつく。
我慢できず殴りかかろうとしたら呻くような声が聞こえてきた。
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