アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
「全く、助けに行くだけならまだしも殴り合いの喧嘩起こすなんて」
「………………」
あれからなぜか警察と救急車がやってきて乱闘騒ぎは止められた。
で、今は病院で治療終わったところに社長と高山さんがいた。
「顔も酷くやられたなぁ…。これじゃ、当分店は無理だぞ」
「…はい」
頭やら顔には包帯とデカい絆創膏を張られた。
てか、それより…
「…真緒は?」
そう聞いたら社長と高山さんは目を合わせて、複雑な表情を浮かべる。
「今治療中だよ。命に別状はないそうだけど、かなり強い薬飲まされたみたいでね。それに風邪も引いてるから中々薬抜くの大変みたいで」
「体中も傷と痣だらけだったから、その手当もしてもらってる」
命に別状はない…
よかった…
「…そう、ですか」
「ふふ、安心した顔になったね。葵」
「そんなんじゃっ…」
社長の言葉に否定するけど相変わらずいつもの笑顔のままで。
「お前が、誰かにここまで取り乱すとは思わなかったよ。まさか真緒の場所まで行くとはな」
は…?
それってまさか…
「颯斗に真緒の居場所が書かれたメモ俺に渡したのって…!」
「うん。俺たちが頼んだんだよ」
マジかよっ…
「じゃあ、警察と救急車呼んだのも…」
「あぁ、俺たちだ。元々違法な店だったからな。人身売買や未成年者の売春もしていたから警察も目をつけていたんだよ」
だからあんなタイミングよく…
つーか、なら言ってくれれば良かったものの…この人たちは。
「アイツの兄貴って…」
思い出して聞くと高山さんが息を吐くように言った。
「店のマネージャー兼主犯だからな。当分は出てこられないんじゃないか」
「出てきても真緒とは接見できないと思うよ」
「…んなこと、俺がさせるかよ」
「葵、お前…」
高山さんが何か言おうとした時、看護婦さんが真緒のいる病室から出てきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 196