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一緒
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翌日…
真緒は薬も抜けて退院した。
「あの…葵さん、どこ行くんですか?」
病院を出てから車で走ってる最中、隣に座ってる真緒が不安気に口を開いた。
「俺の家」
「えっ…」
びっくりする真緒に俺は続ける。
「当分俺の家で生活してもらうから。あと仕事も行かなくていい。俺も傷治るまでは休みもらったしね」
「でも、迷惑じゃっ…」
「平気。うち両親仕事でずっといねぇし。いるの弟だけだから」
「だけど…。お、俺ならもう大丈夫です。兄さんも、捕まったし…仕事も辞めたから、これ以上葵さんに迷惑かけられないです」
はぁ…
ほんとにコイツは。
ちょうど赤信号になって、ギアをパーキングに入れる。
幸い後ろに車はいなかった。
「迷惑だなんて思ってねぇよ。それに、俺が個人的にお前を傍に置いときたいだけ。あと仕事の件も辞めたことになってないぜ」
あれから社長から連絡がきて、コイツの席は入れとくと言われた。
まぁ、あんな事があったからだろうけど。
今どっちにしろ一人にさせるの危険だしな。
「俺、葵さんに…んっ…」
「…もう黙ってろ」
触れるだけのキスをすれば顔を赤くして黙る真緒。
「あ、葵さん…」
「素直に甘えてればいいんだよ。バカ」
そう言った後でタイミングよく信号が青に変わって車を発進させた。
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