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(悠季side)
「俺も行っていいのかよ。元旦なのに」
年も変わって一日の昼前に鈴汰の家に着いた。
すばるくんから鈴汰に元旦に集まって夕飯食べようって連絡きたは良いけど…
俺まで行っていいのか。
「別に今更だろ。…つか、お前いないなら俺帰らねぇし」
「は?なんでだよ。自分の家なのに」
意味が分からず聞いたら、鈴汰がずいっと近付いてきた。
「離れたくねーから。わかんねぇの?」
「っ…近い!」
反射的に後ずさろうとしたら腰に鈴汰の手が回ってきた。
「一々可愛い反応すんなよ」
ちょっ…
キスしようとしてくる鈴汰の口元を両手で止める。
「ここ外!バカっ」
「別に誰もいないし」
そーいう問題じゃねーっ
抵抗しても鈴汰は無視してしようとしてくる。
そんな時…
「れい兄、しつこいよ」
「!すばるくんっ」
声のした方を振り返るとすばるくんが呆れたように立っていた。
「…お前何してんの」
明らさまに不機嫌な声になる。
ホント分かりやすい…
でも隙を狙って俺はすばるくんの方へ逃げた。
「コンビニ行ってたんだよ。悠季さん、あけましておめでと」
「おめでとう。今年もよろしくお願いします」
「ふふ、こちらこそ。来てくれて嬉しい」
新年の挨拶をしてると後ろから抱き締められた。
「っ、鈴汰…!」
コイツしかいないけどなっ
「いつまですばると話してんの、お前」
「今挨拶してただけじゃん!」
「知るかよ」
痛いくらい強く抱き締められる。
それを見ていたすばるくんが溜め息を吐いた。
「ホントれい兄…。とりあえず中入ろうよ」
鈴汰を離してすばるくんの後に続く。
「あ、そう言えば今葵兄の職場の後輩が一緒に住んでるから」
「は?アイツの?」
「うん、仲良くしてよ。確かれい兄と同い年だから」
そうなんだ。
どんな人なんだろ…
広い廊下を歩いてる途中何か声が聞こえてきた。
「リビングにいるかな…」
そう言ってすばるくんがドアを開ける。
「…葵兄、何してんの」
え?
すばるくんの言葉に鈴汰も部屋の中を覗く。
「お盛んだな。昼間っから」
呆れたように鈴汰が言う。
一体中で何が…
そう思いながら俺も顔を覗かした。
「お邪魔しま…っぇえ!?」
リビングにはソファでまさに今行為に及んでる葵さんとそこに跨ってる銀髪の人がいた。
その人とバッチリ目が会う。
「お。あけおめ〜、悠季くん」
「あ、あああけましておめでとうございますっ」
めちゃくちゃどもってしまった。
だけど、至って平静な葵さんと葵さんの影に隠れる銀髪の人。
「あけおめじゃないし。ヤるなら部屋でやってよ」
「はいはい。とりあえず出てってくんね?」
跨ってる銀髪の人を大事そうに抱き締める葵さんは俺たちを手で払う。
なんか、後輩って聞いたけど…
「言われなくても。行こうぜ、悠季」
「え、わっ…」
そんな事を思ってたら鈴汰に腕を引かれてそのまま二階へと連れて行かれた。
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