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(悠季side)
「うぅ…腰痛い…」
結局三回も付き合わされて、風呂に入るために一階に下りていた。
「抱っこしてやろーか?」
「バカか!」
即拒否ったら後ろで笑う声がした。
誰のせいでこんなっ…
「あ…」
一階に下りるとさっきリビングで見た銀髪の人がいて。
どこかに行くのか玄関の方へ歩いていた。
なんとなく後を追ってしまう。
「…あのっ」
「え…」
振り返ったその人は肌まで白くて、幼く見える顔立ちに鈴汰と同い年には見えなかった。
身長も俺と変わらないし。
「あ…さっきはすいませんでした…」
俺の顔を見るなり頭を下げて謝られる。
「えっ…顔上げて下さい!気にしてませんから」
俺たちもしてましたとはさすがに言えない。
「…本当にすいません」
顔は上げてくれたけど、今にも泣きそうな表情に焦る。
「だ、大丈夫です!ほんとにっ…」
てか、そもそも葵さんが原因なんだろうし!
「えぇっと…!それより自己紹介まだでしたよね?!俺、未月悠季って言います」
話を変えようと思い出したように言う。
「…俺は綴真緒です」
「真緒さん、って呼んでもいいですか?俺は悠季でいいですよ」
そう言うと少し笑って頷いてくれた。
よ、よかった…
「どこか行くんですか?」
「はい、夕飯の材料買いに…。悠季さんたちも食べますよね」
「あ、じゃあ俺も…」
付いていこうとしたら後ろから抱き締められた。
「いつまで話してんの、お前」
「っ、鈴汰」
びっくりしたー…
「葵さんの…」
「うん。弟で鈴汰って言うんだけど…っ、何してんだよ!」
首筋に吸い付いたり舐めたりしてくる鈴汰を振り払うけどコイツは気にせず抱きついてくる。
つか自己紹介しろよっ
「…仲いいんですね」
「そんなことはっ…もう離れろってば!」
「早く風呂入ろーぜ」
真緒さんがいるのに構わずエスカレートしていく。
「俺、真緒さんと買い物行ってくる…!」
「へぇ…。俺のいれたまんまで?」
う…コイツ!
恥ずかしくて顔が熱くなる。
ニヤニヤする鈴汰を殴りたくなった。
「ま、真緒さん…これはっ」
何とか誤魔化そうと真緒さんに向き直る。
「あの…買い物なら一人で大丈夫です。それに付き合ってるの葵さんから聞いてます」
その言葉に尚更顔が熱くなる。
「あ、そ、そうだったんですね…!真緒さんは葵さんと付き合ってるんですか?」
慌ててそう聞いてしまったら、なぜか真緒さんの表情が曇った。
「…いえ、葵さんとはそんなんじゃないです」
え…
「ほら、行くぞ。悠季」
「うわっ…」
そこで鈴汰に引かれて真緒さんと別れた。
「いきなり引っ張んなよ!」
風呂場について鈴汰の手を振り払う。
にしても…
「…余計な事聞いちゃったかな」
真緒さんの表情、暗かった。
「気にすることねぇだろ」
「でもさ…っんん」
抱き寄せられたかと思ったら口を塞がれた。
「俺以外の事考えんな。…バカ」
バカって…
明らか拗ねてる鈴汰が可愛く見えてしまった。
「…わかったよ。ごめん」
今度は俺から背伸びしてキスをする。
この後、結局風呂でもヤッてしまった…
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