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休息
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※元旦の話は番外編なので時系列は本編に戻ります。
真緒が家に来てから一週間が経った。
「すばるさん、これ今日のです」
「ありがと。真緒さん」
朝、リビングに行くと学校に行くすばるに真緒が弁当を渡していた。
あれから真緒は飯の準備と家事全般、掃除までしてくれてる。
おかげで俺の部屋も綺麗になった。
「葵兄、おはよ」
「おはようございます」
「はよ。また弁当作ってもらったのか」
「うん、真緒さんの料理美味いんだもん」
そう言ってすばるは弁当をカバンに入れる。
「一応病人だからな、コイツ」
まだ怪我も治ってねぇのに。
「俺なら平気です」
真緒も真緒でコレだし。
「わかってるよ。真緒さん、辛かったら言ってね」
「あ、はい」
「じゃ、行ってきまーす」
すばるが行ったあと、真緒は朝食の後片付けをし始めた。
「葵さんもごはん食べますか?」
「顔洗ってから食う。お前は食べたの?」
「俺はまだ…。ごはんの準備しときますね」
「なら一緒に食おーぜ。和室に準備しといて」
そう言い残して洗面所に向かった。
顔を洗って戻ってくると朝食が全部準備されていた。
「ごはん盛りますね」
俺が座ると真緒がよそったごはんをくれた。
テーブルにはひじきと鮭の塩焼きに味噌汁と
和食が並ぶ。
匂いだけで腹が鳴る。
「いただきます」
真緒も真向かいに座って食べ始める。
「味どうですか?」
「ちょうどいい」
コイツの料理食ってからコンビニとかで買わなくなった。
料理だけは美味いんだよな。
「良かったです」
それ以上会話はなく、俺は箸を進めた。
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