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深夜三時近く。
店の片付けも終わり、他の連中も帰った中事務所のソファに真緒と対面式に座る(高山さんと社長は不在中)。
「話聞いたぜ。水出そうとして零したんだって? お前」
タバコに火をつけながら、それを見ていた他のヘルプから聞いた話を聞く。
「すいません……」
何、コイツ。ほんとに反省してんの!?
さっきはそう見えたけど今全っ然見えない。相変わらず声は小せぇし。
「初日で言うのもなんだけどさぁ。お前、この仕事向いてないんじゃね?」
スゲーイラつく。コイツ見てると。
大体、接客業自体向いてねぇだろ。笑みも見せねぇし、会話も下手くそ。外見なんてもはや論外。
(明らかホストって感じじゃねぇのに、なんで高山さんとったわけ?)
だけど冷たくそう言っても、無表情のまま無言で何も言わない。
「ホール入って分かったけど、お前女と接した事ねーだろ?」
「っ」
「この仕事、枕求めてくる客もいるし、そもそもお前に相手無理そうだし? 傷負う前に辞めとけば」
「まくら?」
枕もわかんねーのかよ! イライラは止まらずに俺はコイツの言葉を遮って話す。
「それとも何。ホストの方が、目当てだったりするわけ?」
「え?」
(分かってるくせに疑問系かよ)
俺はタバコを灰皿に揉み消して立ち上がる。コイツが座ってる方のソファに移動した。
「……葵さん?」
「こー言う事だよ」
ソファの上に真緒を押し倒して、その体に跨る。それでも表情は変わらない。普通抵抗とかあんだろ。
「どうしたんですか?」
ぽかんと俺を見上げてくる。そんなコイツの頬に触れる。
「お前、顔はキレーだよね。肌も白いし」
「えっと、」
「夜の仕事来る位なんだから、経験済みだろ?」
「何言って……」
まだ分かんねーのかよ! マジでイライラするわっ。
ちはるさんがキレてた時も平然としてたし。
思い出したら尚更ムカついてきた。
「試させてもらうぜ。お前のコト」
どうせここにいたら客ともヤらねーとだしね。ま、いられたらの話だけど。
それでもまだ分かってないコイツに深く口付けた。
「ん、んんっ……」
逃げる舌を捉えて、俺のと絡ませる。
(へぇ、なかなか)
「んふ……ぁ、」
「美味いね。んじゃ、次こっちな」
ペロッと唇を舐めて離れる。さっきまで白かった頬はほんのりと染まって、息を整えていた。
(うん。女よりは全然イケるわ)
「あ、葵さん」
俺の肩を弱々しい力で握ってくる。やっと何されるか気付いたのか、コイツ。
(ま、気付いたとこでやめねぇけど)
だから無視してズボンと下着を脱がした。
「何。お前キスだけで感じたの?」
てか、下も薄いけど銀かよ。俺も髪色と同じだけどさ。
「えっと……みたい、です」
みたいですって! え、なんでコイツ自分で驚いてんだよ!
しかも相変わらず冷静っ。
「なんか調子狂うぜ……」
(いや、もう大分か)
俺はとりあえずそのピンク色の小さい、勃起したちんこを握った。ちなみに剥けてすらない。
「あ、んんっ」
「本当ちぃせーな。感度はイイみたいだけど」
十八ってこんなもんだっけ? コイツの見た目といい、小学生のガキみたいだし。悠季くんより下に見える。……いや、同じか。悠季くんも童顔だしな。
「ふぁあっ、ゃ、葵、さんっ」
(あ、ヤベ)
そんな事を考えていたら強く扱き過ぎていたらしく。一際高い声が聞こえたと思ったら、俺の手が白く染まっていた。
「はや。早漏とか、女にバカにされるぜ」
「っ、ぅ……」
手についたのを舐めとれば、スゲー濃かった。
久々か? コイツ。
「葵さん、俺……」
俺の肩をぎゅっと握ってくる。
涙で潤んでる目に見上げられて、無表情以外もできんのかと思った。
(あー。てか、そろっとヤバいかも)
ベルトを緩めてジッパーを下ろす。
「入れるぜ。力抜いてろよ」
自分のを取り出して、閉じてる孔に宛てがう。一応コイツが吐き出した精液で濡れてるけど、前戯するのも面倒くせーからそのまま入れた。
「ひ、ァあ!」
(──裂けたな)
ま、別にいっか。
そう思って、痛がるコイツを無視して腰を進めた。
「ぁ、ぅう……!」
「はっ、キッツ。処女かよ、お前」
それか使ってなかったのか? にしても、この締め付け具合サイッコー。
しかもあの無表情が涙流しながら、苦し気に甘い声漏らしてる姿は想像以上に、クる。
「っ、葵さっ……」
──ぎゅ。
震える手を俺の首に絡ませてくる。
(嫌じゃねぇのかよ)
無理矢理犯してるんだぜ、俺。ほんっとわかんねー。
考えるのも面倒になって、俺は血で滑りが良くなった中を突き上げた。
「んぁっ、あ、ァあっ……」
数回突き上げるとさっきとは違う声を上げる。表情も違っていた。
「イイかよ? 真緒」
身を屈めて、息を吐くように耳元で言ってみる。
「ん、はぃ……。ぁっ、葵さん!」
はいって……。素直なのか、何なのか。
「そりゃ、良かった」
ふっと笑って見せた後、俺は最奥まで貫いた。
「ひっ、ゃああぁ!」
「っ……」
(あっぶね!)
コイツがイった締め付けで俺もイきそうになった。
「んっ、はぁ……葵さん、」
余韻に震えてるのか、俺に擦り寄ってくる真緒。
(たく、何なんだ)
今の状況で理解できない行動をしてくるコイツの腰を掴んで、ガンガン奥を突き上げた。
とりあえず今は気持ちよくなりたいし? 俺も。
「ぁ、ぁあっ!」
突き上げる度に狭い中が締まって堪らない。
(こんなに良かったか、セックスって)
そう思う程に夢中で小さい体に腰を打ち付けていた。
「っ、出すぜ……」
「はぁっ、ぁ、ンんん!」
コイツが再度イった後に、一番深い場所で精液を叩きつけた。
「ぁっ、葵さ……」
はぁー、良かった。
自身を抜けば、孔からドロッと俺が出した精液が溢れてきた。
「ロッカー室の隣にシャワーあるから浴びて帰れ」
まだ熱が引かない自分のをズボンに押し込んで、コイツから離れる。孔は痛そうに裂けて案の定血が出ていた。
「でも、」
「帰れっつってんの。それと、もう来んなよ」
向かいのソファに座ってタバコに火を付ける。
目の前の真緒を睨みつけたら一瞬震えて、ズボンと下着を穿くとふらつく足で立ち上がった。
「今日は、ありがとうございました。失礼します」
(レイプされた後で言う言葉か)
その後、律儀に頭を下げて出て行った。
「ふぅー……」
タバコの煙を吐き出して、窓の外を見ればもう明るくなっている。
七夕も終わったな。結局、会えたのかすら分からないけど。
一度きりの出会いは俺も終わったようなもので。ま、面倒な教育はこれで終わりだし。
──なんだけど、なぜか清々しい気持ちにはなれなかった。
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