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再会
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(真緒side)
葵さんに嫌われていることは、最初から分かってた。
それでも、俺は…
「たく…ホント葵は…」
颯斗さんがゆっくりと近付いてくる。
顔が上げられない。
「あんま気落とすなよ。アイツ、あんま人と関わるの好きじゃねぇから」
「…はい。大丈夫です。ありがとうございます」
それだけ言って、頭を下げてから店を出た。
ーーー
ーカンカンカン…
錆びれた階段を上がって、部屋へと向かう。
一人には慣れていたはずなのに…
「…遅かったなぁ。真緒」
「!!…あ、」
暗闇の廊下から聞こえてきた声にビクリとした。
…見なくても分かる。
だけど、月明かりでその人物が鮮明に見えた。
「…兄さん……」
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