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Ⅲ
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「どうしたんだよ英成、いっつもこんな事しないだろ?」
「……」
「え、英成?」
俯いていた英成を覗き込めば、そこには目に涙を溜めた英成の顔があった。
「俺もう、裕樹とは、できない……」
「は? どういう意味だよ!」
「だって俺、汚いから……」
その言葉から大体は想像がついた。
「いつ、誰に……?」
聞かずにはいられない。
「……」
「答えろよ、英成!」
急な怒鳴り声に英成の体が震え出す。
「……や」
「は?」
「達弥に、一週間前……」
達弥、同級生で同じバレー部の奴だ。確かあいつも、英成の事が好きだった。
そして、一週間前は俺が法事でいなかったのだ。
「珍しく一緒に残ってて、帰ろうって時に、押しつけられて、それで……」
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