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Ⅳ
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『裕樹とは随分仲いいみたいだな』
『っ、関係ないだろ、離せよ』
『ああ関係ないね、だから、俺が皆に裕樹との関係いっても何も問題ない』
『?!』
それだけはダメだ。あいつは推薦が決まっているのだ。この関係がバレれば一瞬で白紙になるかもしれないのだ。
『嫌なら、ヤらせろよ?』
「隠していればいいって思ったけど、やっぱり、そんなのできなくて、今日最後にしようと思って……」
「……」
裕樹は唖然としていた。英成がそんな目にあっていたのに気付けなかった自分に腹が立った。
「気持ち悪いだろ?」
問い掛ける英成はまだ震えていた。俺は安心させるように抱きしめた。
「気付いてやれなくて悪かったな、辛かっただろ?」
「裕樹……」
「お前を捨てるなんてあり得ねぇよ。ずっと、離してやらないからな」
「っありがと、裕樹」
静かに誓いのキスを交えた。
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