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Ⅴ
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「達弥!」
「何、裕樹」
「英成の事……」
「ああ、あれな」
「絶対に渡さないからな」
「元々、貰う気なんかなかったけどな」
じゃあ何のために、と聞く前に。
「まあ、その位で手放すんなら貰ってたけど。せいぜい、英成を泣かせないようにな」
つまり、達弥は裕樹へ忠告をしたのだ。
「ただそれだけで、英成にそんな」
「やっぱり気付いてなかったか」
「え?」
「俺は暗示にかけただけだ」
「じゃあ」
「俺は何にもしてない」
そういえば、こいつはそういうのが得意だったのだ。
「英成にも悪かったって言っておいてくれ。まあ、相談くらいは乗ってやるよ」
性格悪い奴だとは思ったが、あれ以来英成が積極的になったので良しとしようかな。
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