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#2-1
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"裕樹さん、裕樹さん"甘い声が俺を呼ぶ。
"ほら、起きてくださいよ"軽くゆすられる。
"パパ…パパ…"舌足らずな言葉で俺をペチペチと叩く。先月2歳になったばかりの可愛い息子。
"ん、おはよう"かすれた声で言いやっと起き上がり近くにいた愛らしい息子の蒼大を抱きよせる。
"パパ…パパ"どこで覚えてきたのかほっぺたに口づけまでされる。
"おはようございます、裕樹さん"ベッドの横には身支度をすませている俺の奥さんがニコニコしながら立っている。妊娠六ヶ月だ。
"ん…智おはよう"奥さんの腰にも手を回す。
" それより裕樹さん、後二時間したら病院に行かないと仕事まにあいませんよ?"智に言われてぱっと時計を見るともう朝の9時だ。
"お、本当だ"慌てて蒼大を膝から下ろして着替え始める。
"パパ…"蒼大は涙目で手を広げてくる。
"なら少しだけな?"そっと抱き上げると首にぎゅーっと抱きついてくる。
"裕樹さん、ワイシャツここにおいときますからね、また怒られても知りませんからね"あきれたように智は言って台所にむかう。
"蒼大…"優しく頭をなでてかるくゆするとスヤスヤと寝始めた。まだまだ幼い。
蒼大を抱いたまま台所にむかうといい匂いがしてきた
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