アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
#2-3
-
服を着替え台所にむかうといい匂いが漂ってきた。
"相変わらずいい匂いするな"ネクタイを椅子にかけては机の上にのった朝ごはんに目を付ける。今日の朝ごはんはパンもまた手作りだろう。トーストと目玉焼き、ベーコン、コーンポタージュとサラダ。さすが俺の嫁だ。
"いただきます"
"どうぞ"手を洗いながら智が言ってくれる。
結婚してはや三年だがこれまで智のご飯をまずいと思ったことはない。そのほか家事はほぼ完璧にこなす。蒼大をしっかり怒るときは怒ってくれる。本当に俺の嫁なのがもったいないくらい素敵な嫁だ。
" どうですか?パンの具材変えてみたんですけど…"よいしょっとといいながら俺の前の席に座る。お腹の子もすくすく育っているようだ。
"ん…たしかに違うな…くるみ…か?"
"ピンポーン、さすが裕樹さん"
"これはこれで美味しいな"
"でしょ?蒼大も何でも食べるようになったんですよ"スヤスヤ寝ている蒼大を見つめる智の顔は母親の顔だ。
"ごちそうさまでした"手を合わせてパンのクズがついた手を洗う。手を拭くタオルは俺のワイシャツと同じ花の匂いがする。座っている智の前に立つ。
"触っていいか?"
"どうぞ"クスクス笑いながらもお腹を突き出してくれる。
"大きくなったな…蒼大の時もこんなに大きかったか?"優しくなでてやる。
" たしかに…大きいですよね、産むの大変そう"クスクス笑いながらも幸せそうに俺の手に自分の手を重ねてくる。
幸せな朝のひととき。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 29