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#2-24
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小さくノックをして扉をあける。
"智…"ひょこっと中をのぞくとパジャマ姿の智がニコニコしていた。
"あ…まぁ…" 蒼大がさっと手を広げる。
"はいはい" クスクス笑いながら平たくなったお腹の上に蒼大を乗せる。
" まぁのぽんぽん…" ぎゅっと智にすがりつく。やはり寂しかったのだろう。
"智…あのさ…名前何だけど…"
"はい"
"奏花(そうか)っていうのはどうだろ"
"奏花…?"
" 蒼大の蒼を漢字変えて…で花はたくさんの花に囲まれるような幸せをつかんで欲しいなっていう…"
"確かに花は綺麗ですよね"
"だろ?だから奏花"
"良いですね"
"本当か?"
"はい、気に入りました"ニコと微笑みながら智が答えてくれるとほっとした。
"…奏花に会わせてもらえませんか?"
"良いよ"智を車椅子に乗せて蒼大を智の膝に乗せて新生児室に向かった。
"あれが俺たちの子供だ"指を指すと
"確かに目は僕に似てますよね"
"でも口元は俺似だと思うんだが"
2人揃って親ばかだ。
" 蒼大もお兄ちゃんだね"智が抱きしめるとまだキョトンとしている。
"会わせたらどうなるんだろうな"
"楽しみですね"と智がニコニコしている。これから家族四人の生活が始まる。楽しみだ。
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