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※子供の日4(完)
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「千歳は…?」
夜智は軽く眉間に皺を寄せながら、千歳に問う。
「ふっんぅ、ぁあ…な、にが、だよ…ッ」
「イキそう…かなっ、て…」
夜智の手の中でびくびくとお互いのものが反応した。
絶頂の兆しである。
しかし、妙に慣れている夜智とは違い、千歳はそれが何を示す反応なのか分からなかった。
千歳はただ、全身が痺れるほどの快感に理性を失いそうな己を、何とか踏みとどまらせることしかできない。
「わっ、かんねぇ…よっ、ぉ…ぁっん…!」
いつの間にか溢れ出た涙に視界が揺らいだ。
「っ、可愛い…ね、そろそろ、出したいでしょ…っ」
夜智がそう言った時だった。
ーーぐちゅっぐちゅっ…!
「あっ、ああ…っ!!」
急に夜智の手の動きが速まり、皮を被ったままの先端の窪みをぐりぐりと押し付けられた。
今までとは桁違いの刺激が千歳を襲う。
「ひっぁ、やだっ、それっ、ふぅ…ッんんん、夜智、なんかクる…ッ!」
まるで全身の血がそこに一気に流れ込んだように熱かった。
じんじんと言いようのない快感に腰が大きく跳ね、得体の知れない何かがそこまで来ているのを感じた。
何もかも分からないまま高みに昇らされ、千歳はその恐怖に、思わず目の前にいる夜智に抱きついた。
勃起した性器と性器がより一層触れ合い、ついにーー
「っ、やば…イク、…!」
「ぁっ、ぁあッァ!」
2人同時に、果ててしまった。
「ん…っ、ぁ」
「ぁっあ!ぁ…は、ぁ」
一気に静まり返ったトイレの個室内に、2人の荒い吐息が反響した。
千歳は力が入らなくなった身体で、寄りかかるように夜智に倒れこんだ。
耳元に、熱が伝わる。
夜智は尚もひくひくと痙攣する千歳の背中に手を回すと、落ち着かせるようにゆっくり撫でた。
「…は、ぁ…大丈夫、千歳…?」
「…っ、ぅ、あ…じゃ、ねぇ………大丈夫じゃ、ない…ッ、ァ…」
ぜえぜえと苦しそうに呼吸をする千歳の頭を優しく撫でながら、夜智は囁く。
「ごめん、ね…千歳。その、さ…俺千歳のことが…」
そこまで言いかけた時だった。
「…ら、だ…」
「え…?」
千歳が小さく呟いた。
「お前…いつから、精通してたんだよ…バカぁあ」
肩に回された千歳の手が、夜智の頭を軽く叩いた。
嗚咽を漏らしながら甘えるようにぽかぽか殴ってくる千歳に、夜智は思わず生唾を飲んだ。
「か、可愛…っ…い、いつからって…小4、とか…?」
あまりにもツボを擽る千歳のその行為に肩口を震わせながらも、夜智は答えた。
個室中に千歳の大声が響く。
「は、ぁぁあ!?しょ、小4って…お前…!まじ、かよ…」
自分よりまだまだ子供だと思っていた夜智の体の変化を初めて知り、千歳は今世紀一番とも思われるほど驚愕した。
「な、なんで言ってくれなかったんだよ……」
「ごめん、ちょっと恥ずかしくて」
言葉通り恥ずかしそうに頬を朱に染める夜智が妙に色っぽく見えた。
「こ、こういうことも誰かとしてたのか…?」
「して…ない、よ。千歳とだけ」
じっと、熱のこもった瞳に見つめられる。
ずっと一緒に育ってきたはずだった幼なじみが見せる大人びたその顔は、なんだか別人のようだった。
「お、俺をおいていくなよ……」
急に心細くなり、千歳は小さく呟くとそのままぎゅっと夜智に抱きついた。
「そんなこと、しないよ……。だから千歳も、俺を、置いていかないで」
夜智の腕にぎゅっと力がこもり、強く身体を抱きしめられる。
お互いの心音が伝わってくる。
このまま時が止まればいいのにーー
千歳は、ぼんやりとそんなことを思ったのだった。
完
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