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※ケイシ×栄一4
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「な、なんなんですかコレ!」
頭上で拘束された手を動かしてみても、ガシャガシャと騒音が響くだけで一向に外れる気がしなかった。
「俺が今やってる役、栄一さんも知ってるでしょ?」
ケイシさんが今出演しているドラマは『長靴を履いた刑事(デカ)』の主人公だ。
長靴がトレンドマークの警察が、それを犯人に蹴飛ばしぶつけることでお縄を頂戴するというなんともいえないドラマである。
しかしまあそれなら辻褄が合う。
刑事役のケイシさんは手錠を持っていてもおかしくないのだ。
だからといって、なんの罪も犯してない私に手錠をかけるのはお門違いな話であるわけだが。
「外してください」
「嫌だね。栄一さんがどれだけお願いしても外してあげない。第一、好きな人が無防備な格好で目の前にいるんだよ?普通男なら誰でも興奮するよね」
そう言うや否や、ケイシさんは私の着ているお気に入りのスーツに手をかけた。
手際良くボタンを外されていく。その手を制御したくても両手首の手錠が邪魔をし、私はただ言葉で抗議することしかできない。
「あ、あなたは何をしてるんですか!今すぐやめなさい!」
「このシャツはスーツと違って栄一さんのお気に入りじゃないやつだね。じゃあ、遠慮はいらない」
私の言葉を無視して、ケイシさんはあろうことかシャツを思い切り破いた。ビリッ、と乾いた音が部屋中に響き上半身を裸にされてしまった。
「っ、こ…んなことをして許されると思ってるのですか…?第一、そのシャツもお気に入りです!」
「お気に入り?違うでしょ。俺がどれだけ栄一さんのことを想ってて、どれだけ見てると思ってんの?栄一さんのお気に入りのシャツから眼鏡まで、何でも知ってるよ。下手な嘘つかれるとすげぇ悲しくなる」
「ッ……」
つきん、と胸が痛んだ。
はたから聞けばストーカーか何かと間違われるようなことまで淡々と喋る彼に、なぜか胸がときめいてしまう。
「栄一さんってさ…元が淫乱なのかな?こんな状況なのに乳首つんと尖って触って欲しそうに赤くなってる」
「っぁ、ん…ぅ!」
淫乱、という言葉に否定したかったが、ケイシさんに胸を舐められてしまいそれどころじゃなくなった。
ケイシさんの態度は先ほどとは打って変わり、子供らしさなんてもっぱら現れていない。
「いい加減気づけよ、栄一」
ーーガリッ
「っぃ”、ぁあ…!?」
鋭い痛みが走った。
呼び捨てにされた次の瞬間、彼は私の乳首に噛み付いたのだ。
じんじんと痛みが広がっていく。
「なあ栄一さん、俺は後どれだけ待てばいいの?」
「ふぁ…ァん…なん、の話で……っす…?」
ケイシさんは噛み付いた箇所を消毒するように優しく舐めながら私を上目に見た。
切羽詰まった表情や声が身体を震えさせる。
「こんなに大好きなんだけどね…ずっと、ずっと前から。でも栄一さんには届かない。はっ、笑っちゃうわ。もうこうなったら栄一さんを犯しまくって嫌いになってもらったほうがマシだね」
「ぅ、ああッ、ん!」
尚も乳首を舌で転がしながら、ケイシさんは私の股間に手をあてがいゆるゆると扱き始めた。
「うっわ…栄一さんの顔、すんげぇエロい。声我慢しようとしてんの?つってももう、栄一さんの好きなとこ全部把握済みだからそんな余裕なんかなくしてやるよ」
彼は切なく笑った。
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