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ケイシ×栄一8(完)
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「薄闇の中、同じ男に、しかも信頼していた幼なじみに喘がされ、私のトラウマにならないわけないでしょう?」
さっきより顔色が悪くなった栄一さんは淡々とそう言った。
予想もしていなかった栄一さんの壮絶な過去を聞いてしまい、俺は何も言えなかった。
「栄一さん…ごめん。俺そんなこと知らなくて…俺が舐めた時も栄一さん怖かったよね…」
フェラをしているとき栄一さんの身体が震えていたのは快感からだろう、としか思ってなかった自分に腹が立つ。
栄一さんと相思相愛になれて、嬉しくて、舞い上がっていた。
俺は、一番大切な栄一さんの気持ちを考えていなかった。
「別に…謝らなくてもいいです。私が優磨に犯されかけたのは事実ですし」
「だよね…栄一さんの貞操はそのときすでに…って、犯されかけた…?」
「はい?そうですよ。挿れられそうになったときタイミングよく有弘が来てくれたんです。有弘も結構なクソガキだったのでよく家に遊びに来て真夜中散々騒いだりしてたんです」
「へ…?じゃあ栄一さんはその時フェラされたってだけで、犯されてはないの?」
「…そうですって。この私を犯したのはケイシさんが初めてですよ」
栄一さんは少しだけ照れ臭そうに言った。
「なんだ…そうだったのか……」
俺の大事な栄一さんのチンコを舐めやがったクソ野郎は許せないが、栄一さんのお尻は俺だけのものだと知って、ほんのちょっぴりだが安心した。
「栄一さん!」
「ちょ、んんっ、ぅむッ…!」
がばりと抱きつき、唇を重ねる。
甘く、優しく、大切に。
まだ微かに震える身体をきつく抱き締め、耳元で囁く。
「栄一さん、大好きだよ。栄一さんのことはもっともっともーっと知りたいけど、もう焦らないよ」
「っ、私も…貴方のことは知りたいですし…お互い様、でしょう?」
「うん、そうだね…俺たちにはまだまだ時間があるもん」
「そうですね…これからゆっくりお互いを知っていきましょう……と、いうことで、私の尻を触っているその手を退きなさい」
「あ、ばれたー?でもやめないよ。これから俺は栄一さんを隅から隅まで愛すんだから!」
「なっ、まだ16時ですよ!?」
「時間なんて関係ない!」
過去は変えられなくても、未来は作っていける。
栄一さんの過去を知ることができた俺は、もっと深く栄一さんを愛したいと思ったのだった。
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