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三十路サンタ6
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「……っ、?」
急に雰囲気が変わった俺に驚いたのだろうか。
三田は不安そうに布団を手繰り寄せ、ぎゅっと握りしめた。
さっきの言葉で欲望のスイッチが入る男がいるということを、この三十路サンタは分かっているのだろうか。
「…もしそれが素なんだったら、よく今まで無事だったよね。…俺だったらすぐに…」
「っぅあ!?」
三田が包まれているもふもふした布団を勢いよく剥ぎ取り、押し倒すようにベットへ乗り上げ耳元にぼそりと呟く。
「…一口でパクッと食べちゃう。こんな風に、ね」
きし…と小さくスプリングが鳴った。
三田との距離は僅か5センチ程度。
「ッッ〜〜お、おい、伊月、ちちちけぇって…!!」
三田は今の状況が全く分からないとでも言いたそうにあわあわと目を回らせた。
そんな三田を完全に無視し、俺は潤む瞳を扇情的に見つめ、わざとらしく舌舐めずりをしてみせる。
「ッッぁ…ちょ、ちょっと待て、あのお前っ、ゲイって、そっ…ち…?」
「ん?…ああ、うん。もちろん俺は突っ込む側で、三田は突っ込まれる側、だよ」
視線を反らせないよう圧力をかけて笑ってやると、三田はいきなり怯えたようにぷるぷる震えだした。
今までネコに見えるなんて一度も言われたことはなかったのだが、三田には俺がそう見えるのだろうか。
なんて思ったのも束の間、
「〜〜っむ、む、ムリっ!!やっぱムリっ、ごめんさっきの嘘!!」
三田は今の空気に全くそぐわない大声で叫んだ。
「…………もう…」
まったく…。
あれほど可愛らしく誘ってきたくせに、この後に及んでやっぱり無理ですごめんなさい、なんて、もちろん通じるわけないよね。
「だめだよ三田。もう俺、食うって決めちゃったもん」
唇が触れるか触れないかの近さでそう囁くと、三田はびくりと肩を震わせた。
それでもなお、必死に首をぶんぶんと横にふって早口に懇願してくる。
「むむ、ムリっ、お願い待っ」
ーーでも。
「っふ、んぅッ!?」
もう、待てない。
俺は嘘つきな口を塞ぐように、甘くキスを落とした。
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