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誰のせい?
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「あの、さっきも俺から離れるなとか言ってたけど、俺は別に佐々木くんのものには、」
「蓮。そう呼べって言っただろ。」
「えっと…れ、ん…のものにはならないし…。蓮のものでもない。」
「これからなるんだよ。」
「い、意味わかんないんだけど!」
大きな声を上げながらガタッと立ち上がって蓮を思いっきり睨む。
なんなんだよ、ホント!
「どうした、藍井。」
「え?」
名前を呼ばれたほうを見ると先生とクラスのみんなが不思議そうに俺を見てて。
そういえば授業中だった、と気づくには全然時間がかからなかった。
気づいた途端に恥ずかしくて顔が熱くなる。
「何かあったのか?」
「い、いえ…すみません…」
声をどんどん小さくしながら謝って席に座った。
周りからはクスクスと笑われた。
そして、隣からも。
「おまえ最高だな。くくっ…」
こんなやつでも笑うんだな…
その笑顔がすごくかっこよくて思わず見惚れてしまう。
「わ、笑うなよ…誰のせいでこんな想いしたと思ってんだよ…」
「へー、誰のせい?」
「……」
やっぱこいつ…ムカつく!
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