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俺は何?
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「な、何…!?」
「ひなた…」
「っ…」
蓮の顔を見ると、俺の名前を呼ぶと同時に目の色が青から赤に変わって。
まさか、と思って身構えていると…
「俺、まだ飲み足りねぇんだよ。」
自分が想像していた言葉が返ってきて、サァーと血の気が引いた。
「は、はぁ!?あんなに飲んでたじゃん!」
「あれだけじゃ足りねぇ。もっと吸わせろ。」
「ちょ、もう無理!」
「だーいじょうぶだって。」
「ホント無理!い、痛いし…最近、体調も悪いから、」
「んなの寝れば治るって。」
「ちょ、や、やだッ…!」
「ひなた、いい子だから…な?」
「っ…」
またあの優しい声。
そして、優しい眼差し。
俺はどれだけこの声と眼差しを受け入れたんだろうか…
嫌なのに…
こんな関係…嫌なのに。
「やだ、よ…」
「ひなた。」
「だって!毎回ヤって血吸って…それの繰り返し。……ねぇ、蓮…俺って何なの?蓮にとって俺はただの血の提供者なの…?」
とうとう言ってしまった。
自分の胸に秘めていた想い。
でも、蓮なら絶対にこう言ってくれる。
"違うよ"って…
またあの優しい眼差しを向けて…
優しい声でそう言ってくれる。
俺はそう信じていた。
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