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初めての夜と書いて初夜5.5(僧侶side)
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バタン
俺は言われた通りドアを閉めた。
「好きでも何でもない」
あれは本当に魔法使いが言った言葉なのだろうか。
あいつはいつからあんなことを言うようなやつになったのだろうか。
ー二年前ー
「よろしく……お願いします…」
魔法使いが城に配属された時、まだ幼さが残っていた辿々しい少年だった。
俺は当時荒れていた。酒、ギャンブル、男女構わず性行為を重ねた。もう戻れなかった
「やあ☆君が新しく入った魔法使いだね♪可愛い顔してんじゃん。よろしくね」
俺はいつも通りの軽い挨拶を済ませ、この場から立ち去ろうとした時
「あ、ありがとうございます……こちらもよろしくおねがいします………(ニコッ)」
俺は心の中で絶句した。こんなに純粋で物悲しい笑顔は見たことがなかった。その時、俺から今まで感じたこともないような感情が芽生えてきた。
守ってあげたい。俺が、この子の幸せを守るんだ。
それから、俺は一切酒を止め、カジノにも行かなくなった。もちろんあの後に一度もセックスをしたことが無い。彼に相応しい人間になる。そう心に決めたんだ。
そして3ヶ月が経ったある日、俺はついに決心を固めた。今日こそ告白する、してやるって。そして、俺は魔法使いを王国の湖の畔に呼び出した。
「どうしたの…?僕になんか用?」
「あぁ……実はな…俺…」
「?」
「お前の事が好きだ。恋愛的な意味で、…って驚いたろ?そりゃ男に告白されんだか…「いいよ」
「え?」
「いいよ、付き合っても」
「本当にいいのか、俺男だぞ!?」
「別にいいよ、好きに性別は関係無いでしょ?」
確かにあいつはそういった。でもさっき好きじゃないって言ったのも確かだ。もうどっちが本当なんだよ…
ポロッ
あれ…?俺何で泣いてんだろ…たかが男にフラレただけだぞ?だけど…
「うっ…ひぅ……うぇぇ…」
やべ、泣いちまった。早く部屋に行かなきゃ
「アレ?僧侶なんで泣いてるアルか?」
げ、見られた。もう逃げよ
「あっ!ちょっと待って!」
そう腕を掴み、武闘家が言った。
「一人で抱え込んだら駄目アル、ここにはみんながいる、悩みがあったら気軽に言ってくれれば話にのってくれるからみんなに頼るということを忘れちゃ駄目アルよ?もう一人じゃないアル。」
「じゃあ、気が向いたらいつでも来るといいアル。」
「待って」
「ん?なんア…「(ギュッ)」
「!?」
「うえぇ…魔法使いがあ…俺のこと好きじゃないってぇ」
「魔法使いはそんなこと本気で言わないアル、ユウシャとイチャつきたかっただけじゃないカ?」
「ふぇ…そうかなぁ?」
「きっとそうアル、魔法使いはもともと一人っきりだったから簡単に人を傷つけるような事な言わないし、そう言ったのも僧侶のことを信頼しているからじゃないカ?」
「うん…ありがと…大好き」
「////そ、そんな大層なことはしてないアルからハハハハハハハハ」
「ねえ、今日一緒に寝て?一人じゃ寂しいのぉ…」
「////なぁっ!?」
「だめぇ?(ウルウル)」
「べ、別に構わないアルが…』
「やった♪じゃあ部屋行こ行こ♡」
「えっ…ちょ…うぇ!?」
この後、人知れず2人が夜を共にすることはこの先誰も知ることは無かったそうな
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