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保健室*
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「ーこ、--黒子!」
「-------ッ!?」
体を跳ね起こす。
反射的に声の方を見ると、火神くんが座っていた。
「か、がみ…くん?」
「ったく…感謝しろよ。ここまで運んできてやったんだから。お前、黄瀬に頭ぶん殴られただろ?
多分あれが原因? で倒れたんだけど…」
火神くんがずい、と顔を近づけてきて僕は思わず息を呑む。
(……すごく、綺麗だ)
僕が汚してはいけないぐらいに。
火神くんはやっぱり、すごくまっすぐで綺麗な顔をしていて、思わず顔が火照る。
「……熱とかあるんじゃないか?」
「ーーーーーーっ!」
火神くんが、額を僕の額にぴた、とつける。
んー、ちょっと熱あるかもな、なんて言った火神くんを直視できなくて目をそらす。
「……いえ、大丈夫です。多分試合後だからだと…思います」
「……そうか?」
眉を上げて、納得できなそうな顔をしていたけど…一応火神くんは頷いてくれた。
「迷惑をかけてすみません。……ありがとうございます」
ぺこ、とお辞儀すると、火神くんは何やら慌て始めた。
「あ、いや…感謝しろとか言ったけど…ち、チームメイトだし…普通、だろ」
「……。………!?」
頭に火神くんの大きな手が乗せられ、僕はびくりと体を震わせる。
恥ずかしくて死にそうだったけど…僕は抵抗せずに火神くんにしばらく撫でられていたのだった。
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