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フラれた理由
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将太side
校舎の屋上、昼休み。付き合ってる彼女に唐突に告げられた。
「ねぇ将太、私たち別れよ?」
今の彼女、美果とは付き合って一か月。
なのに…、もう別れ話!?告白してきたのそっちだろ!?
「え…なにいきなり。どうした?」
「あのね、最初は将太の事、優しいしかっこいいなと思ってた。だから告白したの。」
「うん、ありがとう。嬉しかったよ。それでなんで別れるなんて…」
「OKもらえて…本当に嬉しかった。
将太はかっこよくて友達思いだから、始めは一緒にいられれば幸せだった…
けど、だけどね!もう限界なのよ!
私と一緒に出掛けてる時でも友達に呼ばれたら『すぐ行く』って帰っちゃうし、
今度どこか行こうよって誘っても友達が家来るからその日は行けないっていうし。
最初は友達大切にできてるんだなぁーとか思ってたけど、
それが何回も続くからなんかムカッとするのよ!」
美果は大声でそうまくしたててじゃあね、と言って去っていった。
「あ…。ちょ、まっ…。」
あー俺フラれたのか…。この別れるときに言われるセリフ、何回同じの聞いたかな…
そんなに友達優先してたと思わなかったけど…。
俺は少し雲がかった空を仰ぐ。鳥が真上を飛んでいった。
…あー、鳥って気楽でいいなぁ……
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