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友達を大切にしたらだめなのか?
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「将太ー、おかえり。今日も彼女と一緒に昼休み過ごしてたのか?楽しそうだよな。」
チャイムが鳴ってしまったので屋上から引きあげてきた俺に数人が寄ってきた。
「いや、フラれちゃったよ。」
隠してもしょうがないことなので素直に打ち明ける。
「えぇ!?昨日まであんなにラブラブしてたのに?
将太かっこいいし優しいのにこれのどこがダメなんだ?」
「お前またフラれたのか。可哀想に。」
友達が口々に言う。俺は言われたことを細かく話した。
「うーん、まとめると、―なんで私がいるのにどうして友達を優先するの?
それがイラッとくる。…って言われたんだな?」
「友達かぁ…彼氏の友達にも嫉妬してたらなんもできなくなるだろーなー。
ただでさえ将太友達多いから。やっぱ女心はわかんねー。」
友達はそういうが、今まで付き合ってきた子たちの意見を考えると非は彼女たちだけじゃなくて俺にもあるんじゃないかと思えてきた。
「なあ、俺ってそんなに友達の事優先してるかな?
自分じゃ分からないからちょっと教えてほしいんだけど、」
「え、あー将太はさぁ、多分俺らにはそんなに時間使ってないと思うぜ?
使ってるとしたら篤と陸だろ。隣のクラスの。たしか幼馴染なんだっけ?
よくそんなに一緒にいて飽きねーな、とは思うけど。」
「あと由宇ちゃん。幾ら友達だって言っても、自分よりも一緒にいる時間が長い女子がいたら彼女は嫌になると思う。」
ありがたい意見に耳を傾けると大体俺が悪いんじゃないかと反省させられた。
「由宇がいないと俺の生活成り立たないんだよな。
こういう恋愛とかほんとに俺苦手だから相談相手(由宇)いないとなんも進まねーし、俺や篤、それに陸とも仲がいいしな。」
そういうと揃ってその場にいる全員につっこまれた。
「仲がいい女子がいるだけ俺らより何倍もマシなんだよ!」
「将太の敗因はお前の元彼女たちが言うように友達を大切にし過ぎだ!
女の子たちに同情するわ!」
俺は授業をするために入ってきた先生に止められるまでそいつらに吊し上げにあった。
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