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腐女子って…。
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「あっはは!また将太フラれたんだって!?」
そう俺のフラれ話を笑い飛ばす女子は同じ柔道部で友達の吉永由宇。
由宇とは小学生の頃から一緒に柔道教室で稽古をしてきた。
付き合いが長いのでなんでも打ち明けられる俺の相談相手だ。
「うるっさいな…。人の恋愛笑うなよー。」
「だってさ、そいつやめとけっていったじゃん。
あの子の意見も分かるけど、ってか分かり過ぎちゃうけど、あの子、飽きっぽくて彼氏になった男子早い人は一日でフラれてるんだからね。」
「そんなに早く…!?」
女子の情報ってどうなってんの…?
「そ。最初から私は反対してたのに。うちの柔道部次期部長がこんなんだと困るのよ。
これに懲りたらちょっとはおとなしくしててよね。
それが嫌っていうなら……私のために篤と付き合って♡」
「な…なんで篤と付き合わなきゃならないんだよ!?俺は男だ!」
「男だからいいのよ。私が見たいだけ。陸でもいいよ?
いーじゃないちょっとくらいいつも相談のってあげてるんだからさ、
じゃあ絡みを少しだけでいいから。ね?」
かなり前に打ち明けられた事だが、由宇はいつの間にか腐女子になっていた。
「やだよ!絡みを少しって全然譲歩になってない!勝手に頭ン中で妄想してろよ!」
「けちーそれなら後で篤と陸に言ってあっちから絡んでもらうからいいよ。
二人ともノリいいからそれくらいはやってくれそうだし。」
「言うな!やめろぉぉぉ!!」
ずっと前から由宇の事は知っているのにこんなになってしまうなんて…。
……時の流れは残酷だ…。
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