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消えたリク
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「ん………って、今何時?!」
急に目が覚めて時計を見る。
「焦った…寝坊したと思ったわ…」
まだアラームが鳴る20分前だった。どうせ目が覚めてしまったんだ。このまま起きよう、そう思ったが体が動かない。
「…は?」
布団をめくり自分の体をみれば腰に回る腕。人間の。
「え…は…?」
意味が分からず体を捩じらせて横を見ると…
「うぁぁぁぁあ!!!だ、誰だよ!!!」
横には見知らぬ男が寝ていた。
「は、何?え、誰?!ちょ、なにこれ」
夢か、夢なのか。
「ん……あれ?宙もう起きたのか」
「………」
何故俺の名前を知っている。こいつホントに誰だよ。
「どうしたんだよ宙」
「どうしたはお前だよ、誰だよ!は?何してんの?どっから入ってきた!つか、え、何?!どういうこと?!」
テンパりすぎて頭爆発しそうだ。
「何言ってんだよ、俺だよ、リク」
「……………」
は?
「いやいやいやいや、リクじゃないだろ、リクはもっと、こう、可愛い可愛い猫だからお前みたいな意味わかんないイケメンじゃないから」
「それ褒めてんの?」
俺の隣にいきなり現れたこの意味分からん男がリク?何の冗談だよ、それ。
「と、とりあえず警察だな」
「は?意味わかんねぇよ」
「意味わかんねぇのはお前だよ!!」
不法侵入だろ…それに何で俺のベッドに寝てんだよ怖えよ…。
「けーさつ、けーさつっと…っておい!」
スマホを取り上げられた。
「俺、ホントにリクだよ」
「いや何言ってんすか。いくらイケメンでもね不法侵入は犯罪だからね?」
「だからそれ褒めてんのかよ」
悔しいかな俺よりも逞しい体に整った顔面。だがしかし、やってる事は犯罪だ。
「俺まだ眠いんだよ」
「うあっ、ちょ!」
男に抱きしめられそのままベッドに沈む…。二度寝するとか…リクかよ!
え、てか、リクは…?
「リクーー、リクどこにいるんだ!!」
「ここ」
「お前じゃねぇから!!」
だぁああ!これじゃ埒あかねぇ!!
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