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おやすみの時間
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「明日休みだけどもう寝る…」
「もう寝るのか?」
「リクいつも寝るの早いじゃん…」
「なんか、今日眠くない」
「でも、俺は寝る」
俺がベッドに入るとブーブー言うリク。人間になった事で多少の生活リズムの狂いが生じているようだ。
「じゃー、俺も寝る」
「うん、じゃあおやすみ…って何でベッド入って来るの」
「いつもここで寝てるし」
「勝手が違うだろ!猫だから大丈夫だったけど今は男2人だぞ?!」
「大丈夫大丈夫、宙細いし」
俺が何を言ってもずいずい布団に潜り込んでくる。
「ソファあるじゃん…掛け布団かしてやるから」
「ベッドで寝たいんじゃなくて、宙と寝たいんだよ」
「………」
よくもまあ、こう恥ずかしい事が言えるな…。こんな風に育てた覚えはないぞ…。
「分かった…でも寝る邪魔するんじゃないぞ」
「おっけー」
結局一緒に寝る事になってしまった。
「おい、腕!」
「抱きしめるくらいよくない?」
「寝るの邪魔してるんだけど」
「宙がいつも俺を抱きしめてくれるからそのお返し」
「別にいいって…」
「俺がしたいんだって」
「……」
何この立場逆転的な…。主人は俺なのに。
「リク、いつもいい子なんだからさ…主人の言う事聞いて?」
「主人ねぇ……わかりましたご主人様。え、なんかご主人様って響きエロくね?」
「おい…」
「分かった分かった大人しく寝るから……宙がキスしてくれたら」
「………」
猫の姿だと本当にいい子なのに…。
「ん……ほら、寝ろ」
「えー、…ふっか〜いの期待してたのに」
「しねぇよ!馬鹿!ソファで寝させるぞ!」
「ごめんて…おやすみー!」
クルッと体の向きを変えシーツにくるまりとっとと寝てしまった。ホント都合いいやつ…。
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